- バーミヤンは油がギトギト!
- ラーメンの麺の味がしない!スープに出しの感じがしない!
- セントラルキッチン感が強い!
- 値段が高い!
『バーミヤン』に不満があるあなたは、こういった声に共感できるのではないでしょうか?
近年は売り上げが大幅に落ち、店舗数も最盛期の4割くらいにまで減少しており、人気が落ち込んでいることが想像されます。
独自のアンケート調査で集めたバーミヤンがまずいと思う人のリアルな生の声をお届けします。また、私自身も実店舗で食べることで回答者の声を実際に確認してきました。
あなたがこの記事を読むメリットは、バーミヤンはまずいのかどうかについて複数の人たちの意見を知ることができることです。
バーミヤンはまずいのか?
バーミヤンは全国に324店舗(2020年1月末時点)を展開する中華料理を提供するファミリーレストランチェーンで、ガストやジョナサンなどを展開するすかいらーくグループの一員です。
2005年には全国47都道府県制覇を達成し、2006年には745店舗に達するも、その後は減少を辿っています。ただし、2019年11月のすかいらーくホールディングスの有価証券報告書には、「地方出店を再開する」とも書かれていますので、不採算店舗の整理はついてきたのかもしれません。
しかし、バーミヤンに対する消費者の声を集めていると飯類・麺類・炒め物・餃子と、ほぼ全てのジャンルで厳しい意見が多く、「前途は厳しい」と言わざるを得ないでしょう。
ライバルの『王将』や『日高屋』と比べると生き残っていくことが難しいかもしれません。
特徴.COMが、大手中華料理チェーン4社(餃子の王将、日高屋、幸楽苑、バーミヤン)の人気・不人気ランキングを調査した、「4大中華料理チェーン徹底人気比較【2020年】ファンとアンチの生の声も紹介」を読んでみると、他のチェーンと比較した時のバーミヤンの立ち位置も知ることができるでしょう。
まずいと思う人に多い意見8個
それでは、バーミヤンがまずいと思う人たちが共通して指摘する意見を8個にまとめてみましたので、順番に見ていきましょう。
①油がギトギト
炒め物は油がギトギトしており、素材と油を食べているかの様な味がして、単体で食べるのが辛いといった意見が多くなっています。
一般的に中華料理は油を大量に使いますので、こういった声はバーミヤンに限らずどこであれ多少は出てくることは想像できます。
しかし、中華はサッと炒めて、油が酸化する前に食べる料理なので、セントラルキッチン方式で店内再加熱を中心とした調理方法では厳しいのかもしれませんね。
②麺の味がしない
ラーメンの麺がまずいというのはかなりの人に共通した意見です。
スープの味は比較的おいしいという声が多いものの、麺に関しては「茹ですぎ」「麺に全くスープが絡まない」「麺本来の味が淡泊」「スープの種類に関係なく同じ麺を使っているのでスープに麺が絡んでいない」といった指摘がされています。
また、チャーシューもラーメン屋さんのチャーシューではなくハムのような味がするといった指摘もされています。
③餃子がベチャベチャでジューシーさが無い
日本の中華の定番料理であり価格面でもお手頃であることから、食べたことがある人も多い反面、批判も多くなっています。
「肉汁のジューシーさが無い」「皮にパリパリ感がない。そしてベチャベチャしていて柔らかすぎる」といった意見が中心となっており、「水餃子ならいざ知らず焼餃子ですから」といった厳しい指摘までありました。
また、私はあまり感じたことはありませんが、なかには「脂っこい」といった複数の意見がありました。
④チャーハンは米がボソボソ
家庭の火力で作るチャーハンはボソボソしがちなので、外食で中華を食べる時はパラパラしたチャーハンを食べたいものです。
しかし、バーミヤンのチャーハンは「パラパラというよりボソボソしていて美味しくない」という意見が多いようです。なかには市販の冷凍食品の方が美味しく感じるという厳しい指摘も。
他にも「チャーハンがあんまり熱くない時がある」「味が薄い」「米が硬い」といった意見もあります。
⑤味が画一的で印象が薄い
これもセントラルキッチン方式のなせる技なのでしょうか、とても多い意見です。
消費者側も事情が分かってきているからでしょうが、「バイトがマニュアル通りに調理した感が強い」「きちんと調理した感じがしないので、食べたいというイメージがわかない」といった意見が多く聞かれます。
全体的に無難な感じになってしまっていて驚きや意外性のようなものが感じられないので、印象に残りにくく、かといって他店より安いわけでもないので、「強み」が感じられなくなってしまっています。
そのため消費者の印象が薄くなってしまっており、競合他社は「◯◯(屋号)といえば△△(メニュー)」と名指しできるが、バーミヤンにはそういう看板商品がないので、差別化できずにこのままでは他社に負けてしまうだろうといった予想が多くなっています。
⑥大人が好む味や量のバランスになっていない
大人が期待する味付けがされておらず、味のターゲットが子供になっていると捉えられています。
ファミリーレストランなので、子供に好きになってもらうことで家族を呼び込むという戦略通りなのかもしれません。しかし、バーミヤンがまずいと思う人たちは大人なので、大人目線ではやはり厳しい意見になってしまいます。
例えば麻婆豆腐は辛さを期待される料理にも関わらず甘さが際立ってしまっていたり、餃子はボリュームが微妙で大人の男性には物足りない量になってしまっていたりします。
⑦質を考えると安くない
王将や街の専門中華料理店と比べると、味と価格のバランスの面で負けていると指摘されてもやむを得ないかもしれません。
同じくらいの金額か、もう少し出してもっとおいしい中華が食べれるお店がたくさん出てきているので、希少価値が低くなっています。極端に言ったらもっと安い値段でおいしいものがコンビニの中華メニューにもあるので、味の面ではライバルに太刀打ちできないかもしれません。
⑧その他の意見
そのほかの意見としては、「野菜の水分が多くてベチャベチャ」といった家庭の中華料理に対する文句と見紛うかのような意見や、「麻婆豆腐は豆腐と餡の馴染みがいまひとつ」「チンジャオロースは、肉・筍・ピーマンの味がそれぞれの素材に調和しておらず調味料の味になっている」「エビチリはエビ本来の味にチリソースが絡んだ味に全くなっていない」といった、味の調和やなじみが悪いといった批評が多くなっています。
また、近年のファミレスの特徴でもありますが、ドリンクバーで粘っている若い客が店内に居座って空気が悪くなるので味についてのネガティブな印象を増長させているかもしれないといった指摘もあります。
まずいと思う人からのフォローの声
料理についは、厳しい意見が大半を占めていますが、その中でも、ラーメンの麺はマズイけどスープは美味しい、といった意見がありました。
また、寿司チェーン店が「軸を守ってネタやしゃりの良さを追求したかサイドメニューに逃げてしまったかによって明暗を分けた」ことを事例としてあげつつ、バーミヤンが中華料理で軸をブラしていないのは良いといったフォローの声もありました。
バーミヤンがまずいと思う人のリアルな声
「バーミヤンがまずいと思う人、その理由を聞かせてください」との募集をかけることで、15名ものリアルな声を聞き出しました。ここではその中から、優れた4名の声を紹介していきます。
(女性,49歳)まず、ラーメン等の麺類は、スープ自体は、まあまあ美味しいと思うのですが、麺が美味しくありません。茹ですぎ気味であることと、麺に全くスープが絡まないので、麺の不味さが際立っています。
麻婆豆腐は、味付自体はまあまあ美味しいと思うのですが、豆腐との馴染みが今一つで食べていていつも満足感がありません。
炒め物は、油ギトギトで、素材+油を食べている様で単体で食べるのはかなり辛いです。これでご飯が美味しければ何とかなりますが、炒飯用のためか、ご飯はポソポソで、お昼に食べているのに炊いてからかなり時間が経過したようなニオイのご飯が出てくるので、全体的に美味しくない中華レストランという印象を持っています。
(女性,30歳)それなりの金額がする割には、味のクオリティがあまり高くないような気がします。
今は、同じくらいかもう少し出して、もっとおいしい中華のお店がたくさん出てきているので、希少価値も低くなっているのかもしれません。極端に言ったら、もっと安い値段でおいしいものがコンビニの中華メニューにもあるので、バーミヤンは太刀打ちできないのかもしれません。
もっと研究して、味のクオリティを上げなければ、今後ますます客足が伸び悩むのではないかと思います。
(男性,50歳)価格の割にはセントラルキッチンで作った感が強いメニューで、バイトがマニュアル通りに調理した盛り付け感が強いです。
きちんと調理した感じがしないので、食べたいというイメージがわかず、実際食べても美味いと感じず、また食べたいと思わせるものがないです。値段とのバランスを見ると、王将や日高屋のほうが食べやすいのと、1人で入りやすい利点があります。
バーミヤンはファミレススタイルなので、奥の厨房で調理していて見えずらいのに対して、王将は中華料理店スタイルで厨房が見えやすいので、作っている感があるのも、美味しいか否かの差が出ます。
(男性,46歳)コスト的には非常にメリットがある餃子ですが、実際に頼んでみると皮にパリパリ感がなく、少し柔らかいところが気になります。水餃子ならいざ知らず、焼餃子ですから。
次にラーメンに関しては、正直なところスープの種類に関係なく同じ麺を使っており、スープに麺が絡んでいないと感じます。チャーシューもラーメン屋さんのチャーシューではなくハムのような味がするのがいまいちです。
唐揚げもいくつかの種類があり正直なところ、シンプルな唐揚げはおいしいのですがトッピングをすることでその味がマイナスになっていることがあります。
バーミヤンで実際に評判の悪いメニューを食べてみた結果
今回の調査結果では、味と価格を中心にバーミヤンの評判は良くありませんでしたが、実際に私も店舗に行って食べて確認してきました(2020年3月16日)。
まずはお店選び
「どちらかに行きたい」という自然な気持ちは特に湧かず、どちらかといえばトンカツ屋に行きたい気持ちを抑えて調査のために訪問しました。
駅前に日高屋とバーミヤンが隣接していますが、この日は荷物が多かったのでためらうことなくバーミヤンを選択しました。ファミレスであるバーミヤンの方がスペースも広く、落ち着いて食べれます。荷物があるのでなおさらでした。
バーミヤンは人と一緒に時間を過ごしたい(一人だったとしてもゆっくりしたい)ファミリーレストラン、日高屋はさっと食べたいファストフード、ということを再確認しました。
平日の15:30、しかも新型コロナウィルスのこともあるからか店内はがら空きでした。
3人の若い男性がボックス席でダラダラしており、しかもお酒が入っているからか声も大きい。アンケート回答者の中にも、ドリンクバーを利用して長居する若者が嫌という方がいましたが正にそれに近い状態でした。
注文はタブレット型の端末を使って自動注文。セルフサービスのお水とおしぼりを取りに行くと、店内が空いていることもあるからか、厨房から店員の喋り声がだだ漏れでした。これがバーミヤンが好きではない理由に答えていた人もいました。
実際に食べた感想
以下の計3品を注文しました。
- バーミヤンラーメン 549円(税込)
- 餃子・半チャーハンセット 494円(税込)
注文してから商品から運ばれてくるまでの時間は早く問題ありませんでした。まずはラーメンとチャーハンが同時に、その後すぐに餃子が運ばれてきました。
食べた感想としては、
ラーメン
スーパーの冷蔵生麺と同じような味がしました。チャーシューは柔らかいのは良いものの味が全く染みていません。スープは薄く出汁の感じがゼロという感じで、概ねアンケート回答者と同じ意見でした。
餃子
噛むと皮の中から汁がジュッと出てきましたが、肉汁というよりは人工的な油汁という感じであまり後味が良くありませんでした。焼きたての餃子の皮のパリパリ感は全くなくて、レンジで温めただけという感じでした。
チャーハン
こちらもレンジでチンした感が半端ないという感じでした。味が薄く、醤油をかけないとボソボソしているだけで味がしません。加えて油のベトベト感がありました。少し六角のような中華料理独特の風味があるのは特徴的でした。
総評
総合すると、アンケート回答者の意見と同じで、セントラルキッチン感が半端ないという印象で、スーパーで冷蔵・冷凍食品を買って帰って家でレンジでチンして食べる感じの味でした。
味に関しては単調で深みがないので、お腹が空いている最初のころはまだ良いものの、食べ進むにつれて味を楽しむ感じはなくなっていきました。やはり中華はフライパンで炒めてこそだと再認識しました。
レンジ再加熱で美味しくするには限界があります。資本力のあるすかいらーくでもこれが限界なのでしょう。
これで合計1,043円(税込)とすると値段は決して安くはありません。しかし時間を気にせず過ごせるという付加価値を加えるとそこまで高くはないと思います。カフェでドリンクに加えてサイドメニューを1品頼むと簡単に1000円超えますから。
ということで、
【結論】バーミヤンは中華料理としては美味しいとは思わない。時間を気にせずゆっくりできる付加価値のお店。
ということで私個人の意見とさせて頂きたいと思います。
バーミヤンがまずいと思う人の意見|まとめ
バーミヤンがまずいと思う人たちの主な意見をまとめると、以下のようになりました。
- 油がギトギト
- 麺の味がしない
- 餃子がベチャベチャでジューシーさが無い
- チャーハンは米がボソボソ
- 味が画一的で印象が薄い
- 大人が好む味や量のバランスになっていない
- 質を考えると安くない
- その他の意見
中華料理は「素材の良さを活かしつつ」「強い火力でさっと加熱して」「熱いうちに提供して食べてもらう」ことが美味しさのポイントなので、セントラルキッチン方式のファミリーレストランとしての限界を感じてしまう意見が多かったように思えます。
ここから、こうした厳しい指摘を跳ね返し、競合と差別化して復活していけるかどうか、見守っていきましょう。
【バーミヤンまずいで検索した人向け】