思春期に母親を嫌いになることは珍しいことではありません。しかしながら、大人になっても母親が嫌いという人は存在します。
血を分けた肉親であり、大切な家族である母親をどうして嫌いになってしまうのでしょうか?
母親を嫌いになってしまう原因、毒母に育てられた子がどうなってしまうか?そして、そうした毒母への対策・サバイバル方法も合わせてご紹介します。
母親が嫌いな人の共通点
“子供の頃は、母親が嫌いでも好きになろうと必死に努力した。”母親嫌いな人の子供の頃には、このような共通点が存在します。
子供にとって、母親は自分を産み育ててくれる存在であり、一番身近な大人になるため、それだけ大きな存在なのでしょう。
しかし、成長して親元を離れて客観的に母親との関係を見つめ直した時に、やっぱり自分は母親と合っていなかったのだと実感するようです。
悩んでいる人も多いようですが、親元を離れるとそれがきっかけで縁を切る人も少なからず存在します。
離れてみると、自分がこんなにも母親のことを嫌っているのか、という真実を知って驚いてしまう人も多いようです。
母親嫌いになる一番の原因
一番の原因として挙げられるのは虐待です。
子供の頃は、虐待されても「自分が悪いことをしたから罰を受けているのだ」と思い込むことで、嫌っている気持ちを押さえ込むことができます。
母親が悪いのではなく、自分が良くないことをしたと考えることで、頭の中に湧き上がる疑問や矛盾を解消しようとするのです。
これは無意識のうちに働く自己防衛本能と言えます。
しかし心の底では母親を嫌い、憎む気持ちが着々と育っていきます。
そうして、大人になって冷静な判断ができるようになった時に、やっぱりあれは虐待だったんだと、ハッキリと母親のことを嫌いになります。
褒めてもらえない、認めてもらえない
体罰による虐待ではないものの、母親の言動で嫌いになってしまう事が多いようです。
自分がどれだけ努力をしても認めてくれなかったり、どんなに勉強や運動で努力しても褒めてもらえなかった。時には侮辱的なののしりを受けたりして、子どもの心は傷つき、心の発育に大きな悪影響がもたらされます。
そうした言葉や態度による精神的な虐待によって、「自分は無価値で、能力が低く、人から愛される資格もない」といったネガティブな自己イメージを持って育った人は、成人した後も、アダルトチルドレンとして苦しむことになってしまいます。
また、母親嫌いな子供の多くは、母親を尊敬できる対象として見ることができないことが共通点として挙げられます。
どんなに母親が子供にとって大きな存在だったとしても、拒絶や否定を繰り返されると嫌悪感を抱いてしまうのです。
頑固で偏見が激しい
偏見が激しい親を持つと子供は何かと苦労することが多いです。
勉強しかしてこなかった母親であれば、ゲームや遊びの重要性が分からないでしょう。宗教を信仰している母親であれば、宗教の教えがすべて正しいと思い込んでいる人も珍しくありません。
偏見が激しい人ほど他人の意見を聞き入れようとはせず、自分の考えや価値観を押し付けがちです。
一方的に母親個人としての価値観を押し付けてくるだけで、子供自身の意見を全く聞き入れてもらえないため、子供としては自我が育つにつれてコミュニケーションが困難になっていきます。
それでも頑固で偏見の強い母親は自分の意見が全て正しいと思い込んでいます。
いつまでも子供扱いする
母親は程度の差こそあれ、子供が成人しようがいつまでも子供扱いをしてしまいがちです。
しかし、酷い場合はそれゆえに見下してしまい、子供の意見など所詮は世間知らずという考え方で頑なに意見を聞こうとしない傾向にあります。
塵も積もれば山となるといいますが、子供扱いも塵が積もれば山となり、母親嫌いの原因へとつながっていくのです。
兄弟(姉妹)差別をする
兄弟姉妹で差別されるのも母親を嫌いになってしまう原因の一つです。特に多いのは兄弟間での成績の差です。
スポーツの成績を比較されたり、学力の差を比較されたり、常に比較されて馬鹿にされるのは、できない方の子供です。