金持ちになりたければ、金持ちになる人の特徴を真似ることが一番の近道です。
この記事では、金持ちになる人の特徴を「時間」「思考」「貯め方・使い方」「稼ぎ方」のカテゴリーに分けて紹介しています。(ちなみに、この記事における金持ちは「純金融資産が1億円の世帯(日本人の約2%)」の富裕層クラスをイメージしています。)
この記事にたどり着いたあなたは金持ちになりたいと思っていることでしょう。
この記事を最後まで読み、金持ちになる人の特徴を真似すれば、あなたも金持ちになれる可能性が高まります。
【金持ちになる人の特徴1】時間を大切にする
最初のカテゴリーは「時間」です。「時は金なり」と言ったりしますが、誰もが一度は耳にしたことがある言葉だと思います。これだけ多くの人によって、長いあいだ繰り返し使われ続けているということは、真実を言いえているのでしょう。
「時間=お金」と言いきっているのですから、お金持ちになるには時間を制する必要があると読み替えられます。
お金持ちの人ほど、時間があれば、その時間を使って何をしていくら稼ぐことができるかを明確にイメージできるので、時間の貴重さをよく理解しています。
他人と会うときには、相手の時間の大切さも同様に認識しています。そのため、相手が時間を割いてくれていることをありがたく感じ、お返しに提供する価値を最大化するように努めます。その努力が相手を喜ばせることにつながり、結果として自分の信用を高めるという好循環に入っていきます。
相手の時間を全くの無駄にしてしまう“遅刻”などは考えられない行為でしょう。
【金持ちになる人の特徴2】朝型人間(早起き早寝)
早起きは三文の徳(作者不詳)
子供の頃に「得をするから早く起きなさい」と教えられた人も多いかもしれませんね。
「三文」は一文銭3枚分のことで「ごくわずかな金額」を表しており、実は元々「早起きしても三文ほどの得しかない」という意味だったそうです。
諺の由来は別として、成功した経営者には朝型の人が多くいます。
冒頭で紹介した日本の長者番付トップの柳井社長もその一人です。
毎朝、5時〜5時半に起床して6時半に出勤。7時から仕事して3時か4時に帰宅するという生活リズムとのこと。
他にも日本電産の永守社長など、朝型の凄腕経営者は枚挙にいとまがありません。
朝型が良い理由は様々考えられます。パッと思いつく限りでも以下のような例が挙げられます。
- 通勤で疲労しない(通勤ラッシュや渋滞に巻き込まれない)
- 早朝の時間帯は邪魔されることなく静かに考えたり、作業に集中できる
- 脳内にセロトニン(幸せホルモン)が分泌されやすくなって考え方がポジティブになる
- 脳の疲労が少なく、意志の力が高まる時間帯に集中して仕事をするため、効率が高まる
- 良い生活習慣を実践しているという達成感を得られ、自信アップに繋がる
夜型にもメリットはあり、お金持ちも沢山いると思いますが、一般的には朝型人間の方がメリットが多いようにみえます。
【金持ちになる人の特徴3】長期的な視点を持っている
貧乏から抜け出せない人は、目先の損得を重視しすぎて長期的には損をする傾向があります。
反対に、お金持ちは共通して長期的な視点を持っているという特徴があります。
- “歴史”に学ぶ
お金持ちの人や、将来お金持ちにになる素質のある人は、物事には栄枯盛衰があることを理解しています。本人の実力が大切なのは当然のことながらも、時代の流れに乗ることを重視します。
就職先や投資先を選ぶときには、目の前の姿だけを見るのではなく、過去を研究して将来はどうなるかという流れを推測します。一過性の流行に流れではなく、中長期的な潮流をみて物事を捉えるという傾向があります。
- “複利”を利用する
また、お金持ちは「時間を味方につける」という考え方を持っています。その代表的な方法が”複利”です。
かの天才物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」と呼んだのは、特殊相対性理論ではなく「複利」だったというのは知る人ぞ知る話です。
仮に今あなたに100万円の貯金があったとして、年利5%の複利で運用すると30年後には約430万円となります。単利の場合は250万円なので、180万円の差がうまれます。この差は、期間が長くなるほど大きくなります。
長期投資で複利の効果を得ることで、無理をせずに大きな果実を得ることができる最強の方法です。
【金持ちになる人の特徴4】時間を買う(投資する)
お金持ちの人も貧乏な人も、それぞれ等しく1日は24時間です。
お金持ちの人、なかでも稼ぐ力がある人は、仕事に充てる時間を最長化することによって利益を最大化させることができます。そのため、通勤時間を減らすために職場の近くに住んだり、買い物や自炊の時間を減らすために外食の回数を増やしたりします。
出費を抑えるという観点からはマイナスですが、その分、仕事をする時間を増やすことにつながっています。「時間を買っている」と言い換えることができるでしょう。
出費を抑えることと相反するように見える行為ですが、時間を買うことで支出以上の収入を得られるのであれば収支プラスとなります。
既に稼いでいる人が時間を買うのは合理的です。一方で、稼ぐ前から、いづれ実力をつけて収支をプラスにすることを前提に、時間に“投資”するような人は、成功者になる可能性が高いといえます。
反対に、「カッコ良いところに住みたい」「料理をするのが面倒臭い」といった安易な気持ちで“浪費”してしまう人はお金持ちにはなれないでしょう。
【金持ちになる人の特徴5】お金を嫌わない
ここからは、2つ目のカテゴリーである「思考(お金と適切な距離を保つ)」について書いていきます。
- 富を軽蔑する人間をあまり信ずるな。富を得ることに絶望した人間が富を軽蔑するのだ。(ベーコン)
- 金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。(渋沢栄一)
お金について書かれた世界的ベストセラーである、ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん 貧乏父さん」で登場する貧乏父さんのように、お金を稼ぐことを汚い行為であるかのように罵る人は少なくありません。特に日本人の道徳ではそのような傾向が強いように思います。
一方で、お金持ちには、そうしたお金アレルギーを持った人が少ないという特徴があります。
【金持ちになる人の特徴6】お金に囚われすぎない
反対に、過剰なまでにお金の力を盲信したり、執着しすぎる人もお金持ちには少ないといえます。
お金がない人は一生お金持ちにはなれないと諦めてしまっている人にはこの言葉を贈りたいと思います。
金がないから何も出来ないという人間は、金があっても何も出来ない人間である(小林一三:阪急電鉄創始者)
【金持ちになる人の特徴7】自分の価値観を持つ
昔から「金持ち喧嘩せず」といった諺があるように、お金持ちは無駄に他人と争わないという共通点があります。
自分の価値観をしっかり持っているので、反対に他人の考えを無理して変えようと思わないのでしょう。また、たとえ喧嘩に勝ったとしても、気持ちはスッキリするかもしれませんが、余計な恨みをかったりして、得になるようなことは無いということを知っています。
また、自分の価値判断に従って行動する傾向があるので、見栄をはって高級品にお金を費やしたり、子供を私立学校に通わせたりするといったことはしません。
【金持ちになる人の特徴8】出入を管理する
ここからは、3つ目のカテゴリーである「貯め方・使い方(マネジメント)」について書いていきます。
ここまで、「時間」や「考え方」など、概念的な話を中心に進めてきましたが、ここでは直接的に「お金の扱いかた」についても触れてみたいと思います。
入るを量りて出ずるを為す(日本のことわざ。作者不詳)
当たり前の話ですが、収入よりも少ない支出で生活しなければお金は貯まりません。あなたは、手取り(額面ではありません)で幾らの収入があって、食費に幾ら、家賃に幾ら使っているか本当に把握していますか?
簡単な家計簿すらつけていないと、経費の立替え払いやクレジットカードの引き落としのような項目が混在して、きちんと収支があっているのか分からなくなってしまいます。すると、どうしてもドンブリ勘定になって収支管理が甘くなってしまいます。
ダイエットなどでも記録をつけるだけでも抑制が効いて効果が出ると言われるように、お金に関しても記録をつけることは無駄な支出を抑える効果が期待できます。
お金持ちが家計簿をつけているとお金に卑しい守銭奴のようなイメージを持つかもしれませんが、記録をつけることは、お金持ちになるための第一歩です。
【金持ちになる人の特徴9】コンビニや100円ショップに行かない
- 安物買いの銭失い(日本のことわざ。作者不詳)
- 大費いより小費い(日本のことわざ。作者不詳)
毎日、無意識にコンビニエンスストアに立ち寄ってしまったり、特に買いたいものがあるわけでは無いにも関わらず100円ショップをブラブラしたりして、細々とした買い物をすることが習慣になってしまっている人は少なくないのではないでしょうか?
行けば安くて良いものを見つけてしまい、つい出費してしまいがちです。その程度の小さな出費が積もっても、現実的にはそれほど影響は無いかもしれません。
しかし、人は一つ甘えを許してしまうと他のことに対しても抑えが効きにくくなっていきます。【特徴2】朝型人間の項で述べた、早起きをすることで達成感を味わい、自信の強化に繋がるのとは反対のことが起きてしまいます。
お金持ちは、“習慣”の持つ力が強力なことを知っています。プラスに働けば心強い味方ですが、マイナスに働けばこれほど手強い敵はいません。出費の額よりもむしろ、自己管理力(抑制力)に対する危機の問題と捉えています。
【金持ちになる人の特徴10】こだわりを持ってお金を使う
損して得取れ(日本のことわざ。作者不詳)
それとは反対に、お金の大切さを十分に認識しながらも、必要なモノ・コトには思い切ってお金を使うことも大切です。
先に挙げた「時間に投資する(勤務地の近くに住む)」といったことや、書籍を買ったりする等して自己投資をしたり、良い靴やスーツを買う等してビジネスマンとして背伸びをしつつチャレンジしていくといったお金の使い方は、”消費・浪費”ではなく、”投資”と呼ぶべきものです。
お金持ちは、「価値のあることにお金を投じることを惜しまない」という共通点があります。
【金持ちになる人の特徴11】健康管理に気を遣う
たとえば、歯を大切にすることでとてつもない見返りが期待できます。直接的には、歯の治療費を抑えられます(歯が悪い人は一生のうちで巨額の費用負担を強いられます)。また、病気になるリスクを減らすことができるので、同じく治療費を抑えることができます。
間接的には、歯が綺麗だと見た目の印象が良くなったり、食事を美味しく頂くことができたりして、波及効果も広範囲に及びます。
歯以外にも、食事や睡眠、運動を意識して健康管理に取り組むことで、病気のリスクを軽減する、見た目を良くするといった様々な好影響があります。
一生のスパンでみて、これほど費用対効果の高い取り組みはないでしょう。
【金持ちになる人の特徴12】正しい知識を学ぶ
最後(4つ目)のカテゴリーは「稼ぎ方(孤独と勇気)」です。
お金持ちは「付和雷同しない」という共通の特徴があります。大衆に迎合せず、自分自身の頭で考えて行動する傾向があります。
【金持ちの特徴5】お金を嫌わないの項でも触れましたが、お金持ちは他人のいうことには左右されず、自分で価値を判断します。
例えば日本では「株式投資は危ない。ギャンブルのようなもの」といった見方や言われ方をされたりすることがあります。
しかし、アベノミクスによって、日経平均株価は8,000円台から24,000円台まで3倍弱にも上昇しました。株を毛嫌いする人達は「人為的なバブル」と表現されますが、企業の利益もそれ以上に伸びていますので、実態を伴った株価といえるでしょう。
今後どうなるか未来のことは誰にも分かりませんが、株価が上昇したことは事実であり、自分で考えて株式投資してきた人は、資産を大幅に増大させることができたという事実は認めざるを得ません。
【金持ちになる人の特徴13】勇気を持ってリスクを取る
人の行く裏に道あり花の山(日本のことわざ。作者不詳)
ビジネスや投資の世界で良く耳にすることわざです。株式投資の世界では、世間全体が総楽観なときに売り、総悲観のときに買うことが儲けのコツだと言います。
これほど多くの人が知っているにも関わらず、それを行動に移すことができないことにこの格言の難しさがあると言えるでしょう。
世界一の株式投資家であるウォーレン・バフェット氏は、「街に血が流れているときに買うのだ」と言っていますが、それを実行して巨万の富を築きました。2008年のリーマン・ショックのときに、アメリカを代表する企業であるGEやゴールドマン・サックスに巨額を投じたニュースに痺れた人もいるかもしれません。
まとめ
金持ちになる人に共通する特徴をつらつらと書いてきましたが、如何だったでしょうか?
お金を稼ぐことを肯定的に捉えるべきと書き、私自身もそう考えていますが、とはいえお金はあくまでも手段であって、それ自体が目的ではないと考えています。多くの人にとって、人生の目的は”幸せになる”ことではないでしょうか?
お金に支配されて守銭奴になってしまい、死ぬ間際にやり残した事ばかりを思い浮かべて後悔しないように、うまくお金と付き合っていきたいものです。
最後に、劇作家シェークスピアの格言を記します。前段の部分は共感できませんが、後段の部分には恐れを感じます。
貧乏でも満足している人間は金持ち、それも非常な金持ちです。だが、大金持ちでも、いつ貧乏になるかと、びくついている人間は、冬枯れのようなものです。(ウィリアム・シェークスピア)
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