ナイロンの原料となるのは石油で、鎖状の高分子を線維化しているため合成繊維でも弾力性はかなりのものです。
衣類だけでなく、カーテンやカーペット、スポーツバッグやスポーツ用品、車や電車のシート、釣り糸など幅広いジャンルで使われています。
今回はそんなナイロンについて、特徴と劣化などの欠点などを重点的にご紹介していきます。
ナイロンは種類で性能が違うの?
ナイロンとは正式名称をポリアミドと言い、プラスチックの一種です。
ナイロンにもいくつかの種類がありますのでそれぞれで多少の違いはあるのですが基本的な性能は同じです。
私達の生活の中でも広く使われているのですが、特に衣服に使われていることが多く見られます。
非常に高い弾力性
ナイロンは弾力性に優れており、これが衣服に使われることが多い理由です。
衣服になぜ弾力性が必要なのかというと強度をアップさせるためです。
弾力性がないと衣服の強度は高くならず、着ているだけであっという間に劣化してしまいます。
弾力性がないわけですから変化に弱いのです。
そこにナイロンを少し混ぜるだけで弾力性が補われ、長く着られる衣服を作ることが可能になります。
衣服の素材としてメインになることはそれほど多くありませんが、他の素材をサポートし衣服の性能をアップさせるためには欠かせない存在です。
濡れてもすぐに乾くため汗や水との相性も良く、肌着や水着などには特にナイロンが使われています。
シワになりにくい
弾力性があるためシワになりにくいことも特徴です。
衣服はシワになるとアイロンをかける必要がありますがこれはとても面倒な作業です。
洗濯をするだけでシワができてしまうものもあり、こうした衣服はメンテなナスの手間が大きなデメリットになってしまいます。
ですがナイロン製の衣服はシワになりにくい特徴があるためメンテなナスに手間をかけなくても長く着られ、同時に汚れが落ちやすい性質もあることから毎日のように頻繁に着用する衣服と相性が良いと言えます。
強度が高いため洗濯にも耐えられ、一度の洗濯で汚れをしっかり落とすことができ、さらにはシワができることも少ないと、衣服の素材としてはほぼ完璧な特性を持っていることがわかります。
熱に弱く吸湿性が低い
一方で欠点もあります。
それが熱への弱さと吸湿性の低さです。
衣服の場合、直接火に当てるようなことはまずありませんが太陽の光が当たるだけでも黄ばんだり劣化することがあるため保管する際には直射日光の届かない場所に保管することが基本になります。
それでも外で着用しているだけで劣化してしまうことになりますので扱いには注意が必要です。
また、吸湿性が低いため静電気が発生しやすく時期によっては着る時、脱ぐ時などに静電気に悩まされる可能性があります。
ある程度の熱で簡単に溶けてしまいますので料理をする時なども注意が必要です。
火に近すぎると着ていた服が熱で溶けていく、なんてこともあり得るのです。
欠点をよく理解したうえでその対策をすることが大切です。
取扱いには注意しましょう
直射日光に当たると黄ばむ事があるので、変色や黄ばみを防ぐ場合は保管場所などもポイントになります。
この記事へのコメントはありません。