自分の話をしない人というのは2つのタイプに分けることができ、「自分の話がなかなかできない人」と「あえて話そうとしない人」に分けることができます。
特に「あえて話そうとしない人」には要注意が必要となりますので、深層心理を読み解き、本当の狙いという部分を知っておきましょう。
警戒心が強い
自分に関する情報を、特に意図もなく話すことを、心理学の世界では自己開示と言いますが、自己開示をしない人というのは警戒心が強い人の特徴であります。
警戒心が強い人ほど、打ち解けるまでに時間がかかってしまうのも、自己開示をしないということが原因であり、自分に関する情報をさらけ出すことができなければ、相手は自分のことを信頼していないとか、一方的に自分の情報のみを握られることで、不利な立場に立たされることを恐れ、打ち解けにくい関係となってしまいます。
こうした警戒心が強い人は、他にも臆病で心配事が絶えない、神経質であるなどの共通点が見られるために、どうもこの人は付き合いづらい人だ…と思われてしまうこともしばしば。
このタイプは信頼されると深い付き合いをすることが得意である一方で、そこまでに時間がかかる傾向があるため、自ら自己開示をしていき、自分という人間を少しずつ理解してもらう必要があります。
優位な位置に立ちたい
自分の話はせずに、ママ友の情報を異常に聞きたがったり、不幸話を聞きたがる人がいますが、こうした詮索する人の心理には、たくさんの情報を得て、自分が優位な位置に立ちたいという本音が隠れています。
例えば、ママ友が不倫しているという情報を得た時には、「自分はスクープを掴んでいるんだから、いざという時はこれで脅せる」という考えができるために、自分が優位な位置に立つことができます。
他にも、内心見下している人を褒めちぎることで、ポロリと出てしまった秘密事などを聞き、友達に一気にシェアすることで、優越感に浸ろうとする人などが代表例です。
もしもあなたの情報や、あなたの周りの情報を異常に聞きたがる人がいる場合は、こちらに当てはまるかもしれないという可能性を考えてみるのがいいでしょう。
嫌われているor嫌っている
人は嫌いな人に対して、自分の話をしたがらないのは言うまでもなく、わざわざ嫌いな人に対して、「昨日は○○なことがあってね〜」とか、「自分はこんな一面がある」なんてことを伝えませんよね。
基本的に苦手な人や嫌いな人の前では、視線が左右にずれたり、会話中に物を触る、耳たぶを触る、などの仕草が見られ、話を早く打ち切りたいという思いから、自己開示を避けることがあります。
嫌いな人に対して、自分の話をしたくないとか、話を早く切り上げたいと思うことはなんら不思議なことではないのです。
さらにもう1つ考えられる可能性としては、あなたが相手を嫌いであるという可能性です。
これは嫌悪の返報性が働いているため、あなたが嫌っている態度が相手に伝わり、相手もあなたを嫌っているのかもしれません。
嫌悪感を抱いている人ほど、相手も嫌悪感を抱いていたりするのが、これの典型的な例です。
コンプレックスが強い
コンプレックスが強い人ほど、他人に攻撃的であったり、他人の優れている部分ばかりに注目しがちですが、こうしたコンプレックスが強い人や、不安になることが多い人に限っては、本当は自分の話をしたいのに対して、できないというケースも見られます。
なぜなら、コンプレックスが強い人や不安になることが多い人は、心に深い傷を負っているケースが多く、顔が原因で思春期にいじめにあったり、心から信じていた友人に裏切られ、人間不信になってしまうことは、結局のところ自分を守ろうという気持ちが強くなり、警戒心が強くなってしまうのです。
「誰も信じられない、信じれるのは自分のみ」と思い込んでいる人がいるとすれば、なかなか自分の話をしないでしょ?と言われると、あなたもなんとなくですが、頷いてしまう部分があるのではないでしょうか。
アダルトチルドレンである
アダルトチルドレンとは、機能不全家族で育った子供のことであり、虐待やアルコール中毒、ギャンブル依存症である両親の元で育った子供などが当てはまります。
アダルトチルドレンは、対人不安や自己主張が苦手であり、他人からどう思われているのか?という部分を過剰に気にしてしまう一面を持つために、自分の話をしたがらないという特徴があります。
さらに、子供の頃に人と関わることが少ないまま大人になると、コミュニケーション能力が不足し、社会性に問題がある一面が見られるので、自分の話をしたくてもできなかったり、どのような会話が正しいのかさえ分からないという人もいるほどです。
このように、育った環境というのは非常に重要であり、アダルトチルドレンは心に深い傷を負い、人生を楽しむことができなかったり、自分が生きる意味を見出せないまま、うつ病となってしまうケースが多いです。
聞き手に回されている
なぜこの人は自分の話をしないのだろう?と思っている人は、一度自分自身を見つめ直してみることも必要かもしれません。
あなたが話を一方的に話していて、相手が一方的に聞き手の状態であれば、自分の話をする時間というのは限られてしまうのです。
よく、自分語りをすると言われる人や、自慢話をする、無神経であると言われる人は、特に自分ばかりが会話をしていないのか?という部分を振り返ってみましょう。
詮索する人、嫌われてるパターンは要注意が必要
いかがだったでしょうか。
自分の話をしない人の心理を読み解くと、様々な理由が存在するということが分かった一方で、詮索する人と嫌われている人に対しては、警戒心を持って会話を進めていくべきです。
あなたの情報をたくさん握られることは、噂話や誤解を受ける原因を作ってしまいかねませんので、どんなタイプであるのか?見極める力をつけることが、揉め事などの問題を回避できる最も有効な方法となります。
次のページでは、「顔色を伺う心理【癖や疲れがある人は見てください】」について、深層心理を読み解きますので、ついつい顔色を伺いがちな人は、是非読んでみてください。