するとどんな辛いことも心の中で処理するだけで、言葉に出さないことはストレスが溜まっていく一方となり、結果的に不登校やネガティブ思考に繋がってしまうのです。
そうなればちょっとした失言に対しても過剰に反応し、「あの人も周りのクズどもと同じだ!」と凄く悪い方向に捉えてしまうことで、人間関係が一層こじれていく原因を作ってしまう、悪循環となってしまうことも。
純血が嫌いになる
純血とは外人の血が入っていないことですが、黒人ハーフが人種差別やいじめにあう相手とは、こうした人であることがほとんどなので、辛い学生時代を経験した黒人ハーフほど純血が嫌いになりやすいです。
いじめられた側の気持ちからすれば、「純血なだけでそんなに偉いのかよ!」とか、「なんで外人の血が入るだけで差別するの?」などの本音を抱くため、どんどんと純血に対して嫌悪感を覚えていきます。
これはインターナショナルスクールに通う子供にも共通することですが、ハーフであることに対して人種差別の経験をしていくごとに、多くのハーフが純血に対して嫌悪感を覚えていきます。
そもそも人種差別やいじめを受けた側が、相手を嫌いになることは普通のことですし、嫌いな気持ちは同じく返ってくるとの法則は心理学でも証明済みなのですから、無理に好きになる理由もありませんよね。
自分が嫌いになってしまう
黒人ハーフであるが故に学校生活を楽しめなかったり、周りと仲良くできない自分がいる人は、自分のことを大っ嫌いになってしまう確率が高く、どんなことに対しても自分が悪いと自分を責めてしまいます。
例えば、周りが楽しそうに群れている現場に入り込みたい気持ちはあるけれども、「自分は外国の血が流れているからなぁ」と、自分が純血の人たちとは違う人種であると思い込んでしまうことは、どんどんと自分への嫌悪感を強めていくのです。
この気持ちはハーフである人しか共感できない悩みで、おそらく純血の人の多くは「そんなの気にしなくていいのに」と、もの凄く簡潔に捉えてしまうことでしょう。
こういった心理状況になってしまえば、どんなことに対しても「自分は外国の血が流れている」との思い込みから、消極的で楽しめない環境を自ら作り出してしまいます。
明るい反応が必要になる
黒人ハーフでも学校生活を楽しめる人がいたり、学校で人気者となれる人もいるわけですが、こうした人もやはり「おい外人!」などのいじりに対して、面白く楽しく対応する必要が出てくるため、ここは何かと厄介で面倒な瞬間となります。
逆を言えば、こうしたいじりに対してポジティブで楽しい返しができるからこそ、学校でも人気者になれたりするわけですが、これは内心無理をしている状態であることがほとんどです。
中には無神経な人もいるわけで、こうした人は何の悪気もなくハーフいじりをたくさんしてくるために、こちらの嫌な気持ちを理解してくれることもありません。
外国人いじりはハーフあるあるでありますが、毎回のように上手に返すことは面倒であって、内心鬱陶しいと思える瞬間なのです。
「闇」黒人ハーフの本音
日本最大級の仕事応募サイトランサーズにて、「黒人ハーフの人。純血に対する本音を聞かせてください」との応募をかけることで、どういう本音を持っているのか?を調査しました。
以下に黒人ハーフが心の中で抱える、闇の部分が見えてきます。
純血は苦手さんの意見
私はアフリカ系黒人と日本のハーフで、顔は真っ黒ですし髪の毛だってチリチリな見た目です。
こうした見た目な私は、小学校一年生の頃から徐々に外国人扱いされるようになってきて、三年生くらいでのあだ名は「チリチリ」でした。
めちゃくちゃ嫌でしたし、一重でブサイクな奴にも見下され続け学生生活を送ったことによって、やがて純血に対しての偏見みたいな感情が生まれてきました。
その感情とは、「純血はクズだ」とか「弱そうな奴ばかり」といった気持ちであって、今でもいじめっ子たちを許すことはできません。
日本が嫌いになってしまって外国に住みたい気持ちもありますが、どちらにしても偏見や差別があるのは間違いないようなので、今では黒人ハーフの私を快く受け入れてくれる人たちを限定に、仲良くしてもらっています。
バカにされ続けた人生さん
黒人に対して犯罪者のイメージが強かった当時の学校生活では、「おい犯罪者」と指をさして言われたり、「バイキンだらけじゃん」と顔が黒いことに対して、菌扱いされたこともありました。
悔しくて学校で泣いた経験も全て、今となっては人生を楽しもうと思えるきっかけにすることができましたが、正直当時の差別は酷いものがありましたね。
中学校に上がる時期になると、「ようラッパー。何してんの?」といじられたり、「ちょっとマイケル歌ってよ」といじられることで、本当に嫌な思いをしてきました。
正直あの頃に、「殺したいほど憎い人がいるか?」と質問されたとすれば、間違いなく複数の名前を挙げていたことでしょう。
骨格が太いこともあって力は自分の方がおそらく上でしたが、暴力にも耐えて耐え抜いた自分を褒めてやりたいくらいです。
日本は単一民族国家。珍しいだけである
黒人ハーフに関する様々な情報を述べてきましたが、ハーフなんて見方をされるのは島国である日本ならではの見方ですし、外国ではハーフなんて当たり前の存在であるため、珍しい目で見られることもありません。
つまり黒人ハーフが日本でどうしても浮いてしまうのは、珍しいという理由があるだけで、視野を広げるとハーフやクォーターといった混血は普通なのです。
純血であっても、ブサイクなことを理由にいじめられる人もいれば、性格が原因で仲間外れにされる人だっているので、自分らしく個性を生かして人生を楽しめれば、それが一番自分らしい人生となるのではないでしょうか。
特に身体能力に優れている黒人ハーフは、スポーツに携わることで最も力を発揮し、注目されるほどの隠れた能力が引き出されやすいです。