話のテンポが遅い人に対して、「この人ゆっくり話すなぁ…イライラする」と思ったり、逆に「早口でゆとりがない人だなぁ…疲れる」と思ってしまうなど、どちらか極端な話すテンポというのは、相手に様々な思いをさせることがあります。
こうした話すテンポの違いに関しては、世界中の学者がおこなった研究結果によって、ある性格傾向が見られるということが分かっているので、そこをまとめて性格の違いを導き出していきましょう。
外向的性格と内向的性格
ゆっくり話す人というのは内向的な性格である人が多く、早口な人は外向的な性格である人が多い。
テレビなどを見ていても、忙しい人ほど早口で、スケジュールが真っ黒なほど仕事に専念する人がいますが、こうした人は休むことよりも、とにかく動くことが大好きであり、積極的に人との関わりを持とうとしたり、他人から受け入れられやすいという特徴も見られます。
一方でゆっくりと話す内向的な性格の人は、どちらかといえばリアルな世界が苦手であり、ネット上で人との交流を好んだり、仕事もスケジュールが真っ黒になるほど働きたいという意欲がある人は少ないです。
これにはしっかりとした理由があり、以下に世界的有名な学者が提唱した理論をまとめておきます。
スイス人心理学者カール・ユングが提唱した、カール・ユングのタイプ論
外向的な性格の人は、社交を通じてエネルギーを得るのに対し、内向的な性格の人は、社交を通じて消耗してしまう。この典型的例が、パーティーで活力を得る外向的な人か、パーティーで疲れ果てて家に帰り、エネルギーを充電する内向的な人である。
ドイツの心理学者ハンス・アイゼンクが提唱した、ハンス・アイゼンクの覚醒理論
内向的な性格の人は外向的な性格の人に比べると、1秒でより多くの情報を処理することができる反面、人が多い場所やパーティーなどの情報が多い場所では、すぐにキャパオーバーとなってしまう。外向的な性格の人はそうならないために、刺激が多い場所に身を置くことができる。
こうした理論からも、ゆっくりと話す人は内向的な性格である人が多く、早口な人は外向的な性格である人が多いということが言えます。
頭の回転の違い
早く話すために必要となることは、頭の回転の速さであり、常に話のテンポが速い人というのは、頭の回転が早い人であるということが言えます。
一方でゆっくりと話す人は、頭の回転を早くする必要がそれほどなく、ゆっくりと物事を考えて動くタイプが多いので、会話内容に関してもじっくりと考えてから言葉を発するタイプがいいです。
早口な人は言葉だけでなく、行動に関しても積極的にテキパキと動くタイプが多いのも頭の回転が関係しており、様々な発見を相手よりも先にできたりするのも、常に次へと話題を移すことができる頭の回転の速さが関係しています。