「危険運転する奴は本当に迷惑だ!」と怒りを覚えることもあれば、「荒い運転を無意識中に求めてしまう…」と悩みを抱く人もいるわけですが、運転が荒い人には2つの心理が見られます。
また、運転が荒い人に見られる性格傾向を知っておくことで、その人物が将来なるべき姿を知ることができます。
万能感によるもの
以前に「万能感の意味〜心理学者が伝える怖い欲とは?」でもお伝えしましたが、「自分は何でもできる」と思い込んだり、「自分は誰よりも偉い」とエネルギーに満ち溢れた状態を万能感と呼びます。
運転が荒い人は車に乗ることで急に性格が変わったり、スピードを過剰に出してしまうなどの傾向が見られますが、これは「車という頑丈で強い乗り物に乗ることで、自分が強くなったように感じ、自分はできる人間である」と思い込んでしまうことが原因であります。
また、運転手の立場のみで性格が豹変してしまう理由もここに隠れており、自分がその場をコントロールしている事実と、荒い運転でも事故を起こさなかったという経験が、自分は能力が高い人間であると、誤った評価をさせてしまいます。
つまり運転が荒い人の心理には、「自分は万能で、事故を起こさないのも能力が長けているためである」という過信が原因であり、相手の運転技術があっての無事故だという事実に気づいていません。
運転が荒い人にイラっとした際には、勘違いしている危ない人なんだという認識の元、張り合わないことが一番です。
新しい刺激や環境が大好き
もう一つの可能性としては、センセーションシーカーとも呼ばれる、新しい刺激や環境を求めすぎてしまう人ほど、荒い運転を好む傾向にあります。
ジェットコースターやバンジージャンプなど、スリルや刺激を求め続ける人が当てはまり、ハリウッドスターや日本の俳優などでも、こうした新たなスリルや興奮を味わうために、危険なアクションに自ら挑む人もいます。
峠をドリフト走行する人やスピード狂と呼ばれる人などは、常に新たな興奮を求めているが故に、行動がエスカレートしてしまった結果、自ら命を落としてしまうことも珍しくありません。
また、このタイプの非常に厄介な部分は、興奮を覚えなければ生きた感覚がしなくなることにあり、刺激は経験することで慣れるため、行動がエスカレートしてしまうのです。