「あなたって凄く奇特な人ね!」なんて言われると、「はぁ?何言ってんのあんた!」と苛立ってしまう人もいるかもしれませんが、そもそも奇特という言葉は最高の褒め言葉であります。
最近の若者は使わなくなった言葉でありますが、奇特と呼ばれたことを誇りに、自信にすると良いと初めに伝えておきます。
多くの人が奇特=変な意味とか、変わった人であるといった思い違いをしがちですが、この1ページでは、奇特と呼ばれることがどれだけ素晴らしいことなのか?を事細かく伝えていきます。
奇特の本当の意味が素晴らしい。
奇特の本当の意味は、以下のような褒め言葉となります。
特別にすぐれていること。また、行いが感心なこと。殊勝。
簡単に言えば、奇特とはあなたが優れているを意味し、言動が素晴らしくて見習うべき行動であると思った瞬間に、あなたは奇特な人ね!と伝えることで、かなり高く絶賛しているわけなんですね。
しかし、厄介なのは奇特=変な人であると捉え、そのままの意味で使う人が絶えないことにあり、特に30代から上の世代は、奇特を間違った意味で捉えている可能性が考えられます。
その理由としては、週刊少年ジャンプには82年から95年までの間に、「奇特人間大賞」と呼ばれる大人気コーナが存在しており、そのコーナーのコンセプトが「変わった人間を特集する」コーナーであったからです。
故に、この年代に週刊ジャンプを欠かさず読んでいた人からすれば、奇特=おかしな人であるという意味で捉えてしまっている可能性があるのです。
最も、どんな意味であっても自分自身が「褒められた」と捉えることができるのであれば、ポジティブに幸せでい続けれるはずです。
奇特な人の特徴と具体例一覧
見返りを求めない自己犠牲
見返りを求めず人のためになることを行うと、多くの人が偽善者であるなどと口にしがちですが、褒めてくれる人はこうした行動に対して「奇特で素晴らしい!」と褒めてくれることでしょう。
ボランティアが良い例であり、見返りを求めずにせっせと働く姿は、まさに多くの人が簡単にはできない立派な行為であり、彼らは見返りを求めていません。
中には、ボランティアをしていることをアピールしたり、自慢することで他人を見下す人もいるでしょうが、そうした人も実際に行動に移しているわけですから、奇特な人であるとの表現は正しくなります。
しかし、見返りを求めず人のためになることを進んで行い、それを自慢することなく自分のためにもなるから!と思える人の方が、奇特な人だ!と讃えられることは多くなるでしょう。
特に男性よりも、子供や若い女性が行う方が奇特な人であると思われやすく、力が弱い者が人のために見返りを求めず、一生懸命取り組む姿を見ていると、つい一言「奇特な人だなぁ。」と発言しやすいことが関係します。
大人たちがカネカネと欲望に満ちているのに対して、子供がこうした行動を行うことは、まさに奇特な人であったり、健気と賞賛するに値します。
何事にも一生懸命で愚痴や悪口もない
どれだけ辛い仕事でも愚痴一つなしに頑張る姿や、ニコニコと笑顔で仕事を淡々とこなす姿に、上司が奇特な後輩だ!と評価することも、正しい使い方となります。
上司の立場からすれば、自分がお手本となりキビキビと働く姿を見せたり、弱音や愚痴を見せてはいけない立場であるにもかかわらず、自分よりも若い人の行いが素晴らしいと評価したことで、奇特という言葉を使っています。
まだ俺より若いのに、俺の部下には似合わず奇特な人だと表現することが、綺麗な表現となります。
他にも、上司が若い頃は同じ仕事を託されて愚痴ばかりこぼしていたのに対して、部下は一生懸命仕事に取り組んでいる姿を見て、褒めるに値する様だという気持ちから、奇特な部下であるケースなども考えられます。
誰でも嫌がった汚れ仕事を、喜んで一生懸命に取り組む姿を見て、「奇特な人だなぁ」と良い意味で評価されることは、本人からしても嬉しいことでしょう。