ですから暗算や細かな計算が苦手となり、数字を覚えることすらも苦労してしまう可能性が高まります。
しかし一方で、結晶性知能はそれほど低下しないということが分かっています。
結晶性知能とは、人生で培った知恵や知識を他人に教える力だったり、人生とはこういうものだというものをまとめる力であり、ある研究結果では、20代と70代の結晶性知能は変わらない、という結果が出されたほどです。
保守的になる
老年期を迎えた人の心理的特徴は、保守的になることです。
新しいことに挑戦するのが嫌になり、むしろ警戒して、それらを頑固に拒否するようになります。
また神経質な面も強くなり、何かあるとすぐ人を疑いやすくなるともいわれています。
ですから年をとるほど頑固になり、環境の変化を嫌います。
健康志向が高まる
一方で、心理的特徴では、死ぬことを恐れるようになるので、健康問題への関心は若い頃より高まっていきます。
老年期に入ってから運動を始める人が多いのも、それをよく表しているといえるでしょう。
孫ができたことを理由に生きる意味を見つけたり、最愛の妻や夫が入院をして、自分も気をつけなければと、死にたいする恐怖心を覚えるのも、この老年期の心理的特徴の1つです。
老性自覚
老年期になれば、自分が年老いたということをきっちりと認識でき、自分が老人であるということを認識するようになります。
これは外見上の老化や、体力面での減少を感じることで自覚することに繋がり、その結果無理をしなくなります。
以前では簡単にできていたであろうことであっても、慎重に失敗しないようにと、心がけるようになります。
ひがみや恨みを持ちやすくなる
身体機能の低下により、コミュニケーションの食い違いなども多くなることから、猜疑心が強くなりやすいのも、老年期の心理的特徴の1つです。
このような勘違いから人を恨んだり、ひがんだりすることも多くなり、そして性格が悪くなったと周りから見放されてしまう傾向が強いです。
結果的に孤独な環境を作り出してしまい、老年期の心理的特徴でもある、孤独感との戦いが始まってしまうのです。