嘘を見破る方法|嘘の3つの特性と5つのタイプ分類で分析

学校での友達同士のふとした会話から、職場の同僚や彼氏と彼女の会話、ビジネス商談の場面に至るまで、世の中は嘘に満ち溢れています。

しかし、嘘は必ずしも悪いものだけではなく、「気遣い」「自己保身」「自分が何かを得るために相手を騙す」「自分自身に嘘をつく」「反射的に嘘を付く」といったようなタイプに分類でき、許せるものから許せないものまで多種類に及びます。

あなたはこの記事を最後まで読むことで、嘘のタイプ分類を知り、嘘を見破る方法を知ることができます(残念ながら完全には不可能です)。

それによって、今よりも嘘による被害を減らすことができるようになるでしょう。

私たちは1日に10回から200回もの嘘をつかれる!?

パメラ・メイヤー氏のTED Talksでのスピーチによれば、我々は日常的に相当な数の嘘に囲まれて生きています。

私たちが日常接している嘘の数について、パメラ氏は以下のように説明しています。驚くべき数値ではないでしょうか?

  • 初めて会う人同士は最初の10分で3回嘘をつく
  • 職場の同僚よりも見知らぬ人に多く嘘をつく
  • 外向型の人は内向型の人よりもよりも嘘をつく
  • 男性は他人のことより自分のことについて8倍嘘をつく
  • 女性は他の人を守るために男性よりも多く嘘をつく
  • 平均的な夫婦は10回の会話で1回は嘘をつき、独身なら3回に1回嘘をつく

<出典>TED「パメラ・メイヤー:嘘の見抜き方」より筆者抜粋

 

何故、人は嘘を付くのか?

人は誰しもが嘘をつきます。そして、嘘は人の成長の節目でもあります。

幼い子供は親のことを完璧だと思っていますが、ある日小さな嘘を付いたら自分の話を本当だと信じていることに気づき、そこから自立心が目覚めます。

フロイト的、精神分析的な観点では、嘘は子供の成長における節目ということになります。

小さな子供からお年寄りに至るまで、嘘は自分を守ったり利益を得たりするために付くものですが、様々な理由や背景に区別することができます。

それでは、次の章で嘘をタイプ別に見てみましょう。

嘘の3つの特性

嘘は5つのタイプに大別されます。この5つのタイプは、それぞれ、以下の3つの特性が様々に組み合わさったものになります。

  1. 他人に害を加えるか、加えないか?
  2. 他人に対して付く嘘か、自分自身に対してつく嘘か?
  3. 故意(自覚的)に付く嘘か、無自覚に付く嘘か?

「1.他人に害を加えるか、加えないか?」は、その嘘を許せるか、許せないかの分かれ目になります。
他人に害を加える嘘は、程度の差こそあれ許されるものではなく、受け手は嘘を見破る必要性があります。

「2.他人に対して付く嘘か、自分自身に対してつく嘘か?」に関して、厄介なのが「自分自身に対してつく嘘」です。
3の無自覚と合わさると、自分が自分自身に対して無自覚に嘘をついていることになるため、精神的な問題を抱えることになります。

「3.故意(自覚的)に付く嘘か、無自覚に付く嘘か?」については、故意に他人をつく嘘には何かしら目的があるため、理解はしやすいですが、無自覚につく嘘は原因が理解しずらく、精神的な病気の可能性が高くなります。

また、相手に対して無自覚に嘘を付く人は、嘘を付いている本人にも自覚がなく、嘘の目的も定かではないため、嘘が見分けにくくなります。

こうした人は、「虚言癖がある」と表現されたりします。

また、サイコパスと呼ばれるような人もこのような傾向があります。

嘘の5つのタイプ

それでは嘘の5つのタイプについて、それぞれ見ていきましょう。

1.気遣い

男女によくある気遣いの嘘の例を見てみましょう。
飲み会の席で、女性に「私、何歳に見える?」と聞かれた男性は、パッとみた感じでは30歳代半ばかな、と思いながらも、「29歳ですか?」と嘘をついたりします。

相手を喜ばせるために、明らかな嘘と分かりにくいギリギリのラインの年齢を言うことでしょう。

また、買物デートで女性が服を選ぶのを迷っている時に、「どっちの服が似合うと思う?」と女性に聞かれた時の男性も嘘をつきます。

男性はそのまま自分が思った方を答えても女性が喜ばないことを経験的に知っている場合、自分の意見をそのまま伝えることはせずに、「○○ちゃんはどう思う?」と質問を返したりします。

これは嘘とは呼べないかもしれませんが、コミュニケーションを円滑に進めるために、自分の思っていることを故意に相手に言わないという方法です。

また、相手が嘘をついていることに気付いていたとしても、波風を立てないために信じたふりをすることがあります。

上記の例でも、もしかしたら嘘をつかれた女性は、それが嘘だと承知の上で、喜んだふりをしているかもしれません。

そうなると、まるで何が本当で何が嘘か全く分からなくなって混乱してしまいますが、世の中、こうした悪意のない嘘で満ち溢れており、それが人間社会を成り立たせている潤滑油とさえいえるでしょう。

2.自己保身

他人に対して付く嘘として「1.気遣い」と同様、日常的に多く見られるタイプの嘘になります。

例えば、メールを見落としていて、相手から「あの件、どうなりましたか?」と督促をされた時に、「メールがスパムフォルダに入ってしまって気付きませんでした。」と嘘をついたりするようなケースです。

このような場合、嘘をついた人間を問い詰めても得るものがないので、害が小さいとして責められることは少ないでしょう。(そのメールが重大で多大の損失が発生する場合は別かもしれません)。

この種の嘘は、付いている本人も意図しなかった事態に対して、事後的につかざるを得ない嘘である場合が多いと思われます。しかし、こうした嘘に慣れてしまっている人(=嘘を付くことへの心理的抵抗が低い人)はタチが悪いので、しばしばこうした「言い逃れ」の嘘を付く人とは距離を置いた方が無難でしょう。

3.自分が何かを得るために相手を騙す

これは、「2.自己保身」を超えて能動的に嘘をつくタイプです。

男子が女子に対して身長を実際より少し高めに言ってみたり、年収を少し高めに言ってみたりして、自分に気を引こうとするような他愛のない嘘から、「詐欺」のような明らかな犯罪に至るまで多岐に及びます。

また、最近増えてきている「フェイクニュース」もこれに該当するでしょう。熊本の大震災の時に「ライオンが動物園から逃げ出した」として、コラ画像を捏造してまで、困っている人々を更に恐怖に陥れるようなことをして楽しむ愉快犯が現れました。

そして、この類の嘘が、付かれる側にとっては「見抜きたい」と思う嘘ではないでしょうか?

4.自分自身に嘘を付く

ここからは、心理学的な面が大きくなってきます。一般的な「嘘」の話とは種類が異なるかもしれません。

しかし、当の本人すら気づかないで自分自身に嘘を付く例は日常に溢れており、それが悩みやストレスの原因になっていることが多いため、こうした種類の嘘について知っておくことは大切なことです。

人は、自分の中に存在する矛盾を放置することができません。そこで、自分自身に嘘をついてでもその矛盾を解決しようとします。

例えば、やりたい事があるのにお金がなくて実現できない場合、「本当は別にそれをやりたいとは思ってなかったんだ」と自分に嘘を付いて、自分の悲しい気持ちを抑えようとします。

こうした諦めのための嘘が常態化すると、自分が本当にやりたい事が分からなくなってしまう、という状態に陥ります。

※関連記事「自尊心が低い人の特徴と原因 高める方法

5.反射的に嘘を付く

時として常習的な嘘つきと出会うことがあります。筆者自身もこうした嘘つきと数名、出会ったことがあります。

不思議なのは、彼らが明らかにすぐバレる嘘を平然とつき、その後、嘘であることが指摘されても、更に苦しい嘘を重ねるばかりで、決して最後まで嘘を認めて謝罪しないことです。

精神医学的にはこのような病的な嘘つきは、「演技性パーソナリティ障害」と診断されます。

この診断基準の一部を示します。5つ該当すれば診断なされます。周りに疑わしい人がいたらチェックしてみて下さい。

  • 自分が注目の的になっていない状況では楽しくない。
  • 他人との交流は、しばしば不適切なほどに性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる。
  • 浅薄ですばやく変化する感情表出を示す。
  • 自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。
  • 過度に印象的だが内容の詳細がない話し方をする。
  • 自己演技化、芝居がかった態度、誇張した情緒表現。
  • 被暗示的、つまり他人または環境の影響を受けやすい。
  • 対人関係を実際以上に親密なものとみなす。

<出典>「承認をめぐる病」斎藤 環(日本評論社)

こうした病的な嘘つきは魅力的な人物であるケースが多いため、つい引き寄せられますが、付き合っていると混乱・疲弊させられるので、距離を置くのが無難でしょう。

嘘を見破る方法

冒頭のパメラ・メイヤー氏のTED Talksでのスピーチによれば、訓練された嘘発見人は90%の確率で嘘を見破ることができるそうです。

一方で、普通の人は54%くらいの確率とのことです。大きな開きがありますが、反対に、訓練することで嘘を見破る技術は向上させることができるということでもあります。

それでは、ここからは嘘を見破る方法について書いていきます。以下は、嘘をついている人の言葉や態度に現れる共通点です。

  • 形式張った堅い言葉を使う
  • 質問を聞き返す
  • 核心から外れたことをやたら詳細に説明する
  • 上半身を動かさない
  • 微笑んでいても目尻に皺ができない
  • 瞬きの回数が増える。または、減る
  • 相手と目を合わせようとしない。または、やたらと目をじっと見つめる

自分が嘘に騙されやすい時を知る

オハイオ州立大学のラウント博士によると、人は幸せな気分に浸っている時は、表層的な手掛かりを頼りに安易な判断をする傾向があるとのことです。

平常の気分の時は慎重な判断をするのに対し、幸せな気分の時には、見た目が良さそうな人には信頼感を抱き、見た目が悪そうな人には不信感を抱くというように、単純な判断をする傾向が高まるということが実験結果から明らかになりました。

また、似たような話もあります。オキシトシンを鼻から吸引すると、金銭取引などで相手への信頼度が劇的に増すことが分かりました。

一般的に、オキシトシンは良好な人間関係を築いている時に分泌されるホルモンです。動物実験では恐怖への感受性を減らすことが知られています。

自分の気分が良い時ほど人に騙されやすくなりますので、自分がどのような状態なのかを意識して判断するようにしましょう。

嘘を見破る方法|まとめ

例えば、「嘘を付いている人は目を合わせようとしない」といった情報が広まることで、嘘を付いている人が意図的に目をじっと見つめてくるなどの対策を取るために、この通りの方法に従っても、完璧に嘘を見破ることは困難です。

しかし、人は嘘を付いていると、話に一貫性がなくなったり、微妙に普段とは違う言葉遣いや態度を取るものです。騙されたくない人は、嘘を見破る技術を向上させるために、普段から人をよく観察するようにして下さい。

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