自分に厳しい
自己評価が低い人ほど自分に厳しく、他人と同じような成績を残したとしても、自分に厳しく自分を褒めようとはしません。
自分に厳しいということは、他人からの褒め言葉を受け入れることができないということでもあるので、「可愛い」や「かっこいい」といった褒め言葉であっても、すぐに否定してしまいます。
どれだけ周りから評価されようが、「まだまだ自分はダメだ」と思い込んでしまうのが、このタイプであり、自分の成績を過小評価しがちです。
さらに「どうせ自分なんて…」と否定的な言葉も多くなるので、人によってはネガティブな感情に触れたくないと、できるだけ近づくのを避ける人もいますので、否定的な言葉や感情は、他人に見せすぎるのはよくありません。
失敗を引きずる
自己評価が低く、被害妄想が激しい人ほど失敗をいつまでも引きずったり、または小さな失敗であっても、他人には理解できないほどの大きな失敗であるかのような凹み方をする傾向が見られます。
さらに自分が失敗することによって、周りからの視線や言動に恐怖感を抱くこのタイプは、情緒不安定であると周りから評価されることも多いです。
酷い人となれば、周りが笑っている=自分を馬鹿にしているんだと思い込んでしまう人もいますので、ここまで来ると何らかの障害を疑った方がいいでしょう。
何にせよ、失敗を経験と捉えることができない人は、ネガティブ思考であり、妄想被害から相手を悪く見てしまい、嫌われ者となってしまう可能性も考えられるのです。
考えられる障害/病気
自己愛性パーソナリティ障害
自己愛性パーソナリティ障害とは、自己愛性人格障害とも呼ばれ、「ありのままの自分を愛することができずに、自分はもっともっと素晴らしくて偉大な存在でないといけない」と思い込んでしまう、パーソナリティ障害であります。
この自己愛性パーソナリティ障害は、人口の1%未満であると言われており、比較的男性に多いといった特徴が見られます。
症状の特徴としては、「過剰な賞賛を求める」、「自分の存在が偉大であると思い込む」、「目標達成のために他人を利用する」などの症状が見られるわけですが、過剰な賞賛を求める人の心理というのは、批判されると傷つきやすいという側面があるということはすでにお伝え済みですよね。
さらに自信のない根拠を持っている自己愛性パーソナリティ障害にとっては、厳しい現実を突きつけられると心が打ち砕かれ、傷ついてしまうのです。
また、過剰な賞賛を求める反面、その期待に応えてくれないと、寂しい気持ちが爆発して自己嫌悪に陥ったり、攻撃的になってしまうという特徴が見られ、批判されることに弱い一面を持っているので、反論や警告をされると怒る傾向も強く見られます。
境界性パーソナリティ障害
自己愛性パーソナリティ障害との区別が難しく、似た症状があるために、明確な区別ができないこともあります。
例えば、「わがままで自己中心的な性格」、「人間関係がうまくいかない」といった特徴は共通する部分でもあるために、区別が難しいとされています。
2つの大きな違いとしては、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、「自分は特別な人間であると思い込んでいる」、「共感性が低い」といった特徴が見られますが、境界性パーソナリティ障害の場合は、「依存体質で他人依存である」、「失うことに対しての恐怖心が強く、その反動は大きい」といった固有の特徴で判断することが一般的となっています。
もう1つの見分け方としては、境界性パーソナリティ障害は年を取るほど症状が落ち着き、自己愛性人格障害は年を取るほどに悪化していく傾向が見られます。
うつ病
こちらは新型うつ病とも呼ばれますが、従来のうつ病とは違いに「気分反応性」という分部が見られ、その症状の1つが傷つきやすいという症状になります。
特徴としては、「自己愛が強い」、「責任感がない」といった特徴が見られる一方で、他人からの評価を異常に気にするために、傷つきやすいです。
さらに自己愛性パーソナリティ障害も同じくうつ病になりやすく、何事も自分の思い通りにならないことが原因で、うつ病になる傾向が強く見られます。
情緒不安定で感情が爆発しやすいため、人間関係がうまくいかずに、さらに同情を求めるのに対して、期待通りの同情が見られない場合には、さらに深く傷ついてしまうことも珍しくありません。
何事にも原因が存在する
いかがだったでしょうか。
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