電話が嫌いな人にとって、長電話ほど迷惑で疲れることは無いかもしれません。
一方で長電話が好きな人もいるわけですが、長電話が好きな人の心理を覗いてみると、女性の方が長電話が好きであると言われる理由などが見えてきます。
また、長電話=脈ありであるかもしれないと思う方もいるかもしれませんが、イエスであるケースとノーであるケースなどの具体例を紹介しつつ、話を進めていくことにしましょう。
長電話の心理とは?
感情を分かち合いたい
長電話と短い電話との決定的な違いといえば、お互いの感情を分かち合ったり、共感することによるストレスの解消や、承認欲求を満たせるかどうかの違いであるといえるでしょう。
短い電話の場合は、基本的にその場で用件を伝えるだけであることが多いですが、長電話になればなるほど、やはり雑談が多くなると考えることができます。
その証拠に、長電話をする人をよく観察してみると、「暇つぶしの為の雑談であったり」「自慢話」「相談」といった会話が多く、あなた自身も長電話となれば、こういった電話内容となっていることが多いのではないでしょうか。
自慢話をするということは、自分の価値を認めてほしいという欲求の裏返しであり、悩みを共感してもらえることは、ストレス解消ともなります。
特に、女性の方が長電話が好きだという人が多いと言われる理由の1つが共感性であり、女性は協調性が強い傾向にあるので、何気ない会話であってもお互いに共感し合う、平和な会話を望む傾向があるのです。
逆に男性の場合は、競争心が強いために、聞き手であってもすぐに結論を出したがり、協調性よりも競争心が勝り、どうすれば結果が出るのかという分部を重視しがちです。
よく、女性はダラダラと長電話が好きだと言われる理由は、実はこうした性質違いが原因であるんですね。
満足度を上げるため
満足度という言葉を聞いて、ぴんとこない人もいるかと思いますが、これはカップルを例に挙げると非常に分かりやすいです。
実は続くカップルというのは、言語的コミュニケーションと比例しており、電話や普段の会話が多いカップルほど、長続きしやすいということが実験の結果分かっています。
これは、互いに普段の出来事を報告し合うことによって、さらに二人だけの秘密やプライベートな情報を知ることができる為、心の繋がりが深まることが関係しています。
また、自己開示の返報性という心理効果も期待でき、自己開示とは「自分のプライベートな部分をさらし出す/ありのままの自分をさらす」という意味でありますが、まずは自ら自己開示することで、相手も同じように自己開示をするようになり、結果的には二人の距離感は縮まりやすくなるという心理効果があります。
長電話には、この自己開示の返報性があるとも考えられ、特に出会って間もない二人の場合、お互いに知らない事であふれているので、互いに自己開示し合うことによって、親近感がわく効果が期待できます。
つまりこういった心理効果を知って、計算の上で長電話をしているのか、または過去の恋愛経験から得た知識で、長電話を好んでしている可能性も考えられるということです。
対人感受性の欠如
対人感受性とは、「相手の立場になって考える力」であり、無神経や自己中心的であると言われる人ほど、この対人感受性の欠如が見られたりもします。
長電話をするということは、必ずしもどちらもいい気持ちで電話をしているということではなく、一方は話を聞いてもらっていい気分かもしれませんが、もう一方が実は早く電話を切りたいというパターンは、なにも珍しいことではないのです。
対人感受性が欠如している人にとっては、長電話=自分の立場でのみ考えているということになりますので、相手を気遣う気持ちや心理の裏表を読み取る力に欠けているだけに、自分の感情のみで長電話をしてしまっている可能性が考えられるのです。
さらに自分語りばかりする人ほど、自己愛が強いということが分かっていますので、自分は特別な存在であると思い込んでいたり、特別扱いされたいという欲求があるため、自分の欲求を優先させ、長電話をしてしまっているのかもしれません。
長電話は相手のその時の都合や性格によっては、大変迷惑であると思われることもあるので、しっかりと相手の心理を読み取ったり、感情の変化などに気をつける必要があります。
苦手な人がいるのはなぜ?
ツールとしての認識
電話が苦手な人の共通点を見ていくと、まずスマホをコミュニケーションツールとして捉えておらず、道具的コミュニケーションとして捉えている可能性が考えられます。