助言を聞きすぎない
真面目な人ほど上司の話をきちんと聞いたり、先輩の助言を一から十まで全て聞き入れ、そして実行しようとするものですが、実はこうした話を聞きすぎる人というのは、仕事の効率が悪くなるということが分かっています。
アメリカのルーリー教授が行なった実験結果によると、仕入れを行う際に3つのグループに分け、全て助言したことを実行させるグループ、3回に1度だけ助言を実行させるグループ、6回に1度だけ助言を実行させるグループに分け、どのグループが一番効率よく仕事ができたのか、という実験を行いました。
すると結果は、効率が最も良かったのが助言が最も少なかったグループ、効率が最も悪かったのが助言が最も多かったグループという結果が出たのです。
これには2つの原因が考えられるとルーリー教授は述べており、1つは助言を受けすぎることによる混乱です。
例えば、「助言通りに動いているけれど、これで本当にあっているのかな?」とか、「本当にこれで上手く進むのか?」といった不安が、結局のところ効率に悪影響を及ぼしてしまい、仕事が遅くなってしまうことに繋がってきます。
もう1つは、他人に頼ってばかりの性格の人ほど、物事を判断するときに時間がかかってしまい、判断能力が鈍ってしまっているということです。
こうした人は、完全に他人に依存してしまっている状態であることから、他人からの助言がなければ、不安な気持ちに駆られてしまうために、効率が悪くなってしまうのです。
つまり、話を聞きすぎずに、自分の方法を信じてできる人ほど仕事が早く、出世しやすい。
話を最後まできちんと聞いて、助言通りに実行しようとしたり、自分の方法を信じれない人ほど仕事が遅く、出世できないという特徴が見えてきます。
評価を高める言動
会社にもよりますが、出世するためには上司の評価が重要である会社も多く、上司推薦で出世が決まるシステムを採用している会社の場合、上司にゴマすりなどの行動を見せておくことは、非常に重要となります。
ゴマすりやお世辞を言うことなどの行動を、迎合行動と呼び、「権力者や上司の前などでは、自分の考えを曲げてでも、相手に気に入られようとする」ような行動を上手に使いこなしている人ほど、上司の評価が高まることから、出世しやすくなると考えることができます。
特に迎合行動というのは、支配欲求が強い上司ほど効果的であることが分かっており、支配欲求が強い上司ほど、自分の意見に素直に従ってくれる部下や、自分の邪魔な存在にならない部下ほど、人としての魅力を評価しやすい傾向があるのです。
特に男性の場合は、男のプライドという部分があるために、上司にペコペコとしたり、気に入られるような態度を取るのはごめんだ!と思う人が多いでしょうが、あえて卑下しておくことによって、上司に優越感を与えて評価を高くすることができる期待が持てることから、時には上司のプライドを傷つけないように、卑下的自己呈示を使うのもいいでしょう。
上司推薦で出世が決まる会社である場合、仕事ができすぎる部下は自分の脅威となる可能性があるために、上司推薦されないということもあり得るので、こうした会社で勤めている間は、定期的に上司の機嫌を取ることが、後の出世に大きく繋がるはずです。
報連相の使い方
報連相とは、報告.連絡.相談のことでありますが、報連相をしすぎると逆に上司の評価や社内の評価を落とすことに繋がりかねません。
例えば、毎回少し悩むとすぐに相談するような部下は、自己解決能力に欠けていると評価され、上司の評価を落とすことに繋がりかねません。
一方で、報連相が自分のスキルや評価を高めることに繋がることは当然でありますが、特に男性は悩みを外に打ち明け出さない性質を持ち、解決方法が見つかるまでは自分の殻にこもる傾向があるため、報連相が遅れてしまい、最悪の事態を招いてしまうというケースが多く見られます。
この報連相の使い方が非常に重要であり、上司に嫌われてしまう部下というのは、以下のような特徴が見られます。
- 上司への報告は全てメールで、言葉では一切伝えない、コミュニケーション能力に乏しい部下
- 分からないのに相談せず、早く気持ちを終わらせたいという気持ちから、適当に仕事を終わらせ、上司を困らせてしまう部下
- 言われたことをするだけで、報連相は一切なしの、向上心が見られない部下
逆に上司に好かれる部下というのは、この逆の行動を起こす部下であると言っても過言ではありません。
社会人としての責任があると思われる行動が多く見られ、そして仕事に支障が出そうな悩みはしっかりと相談する、こうした姿勢を評価することは、社会では普通なことでもあるため、口だけの部下というのは嫌われやすいのです。
また、上司にプライベートなことでもいいので、飲みなどの席で相談をして、アドバイスに対しての褒め言葉や、頼れる人であるということを伝えておくことは、特に男性上司の場合は、男心をくすぐる行動であることから、気に入られる部下になるためにも、報連相というのは使えます。
達成動機の強さ
仕事で結果を出し続けたり、向上心のある人というのは、やはり仕事ができる人であるだけに、出世する人であると言えます。
そんな結果を出し続けたり、高い向上心を維持するためには、達成動機を強く持ち続けることが重要であり、達成動機が弱い人というのは、高いモチベーションを維持することが難しいです。