他にも、「あ〜テスト全然できなかった」と最初に言っておくことで、本当にダメだった時の精神的ダメージを減らすことなどが、こちらの心理の典型的例であります。
プライドが高い人や、見栄っ張りな人などによく見られる言動であり、自分の価値を下げないためにも、あらかじめ準備をしているわけです。
負の連鎖から抜け出す方法
まずは形から入ろう!
悲観的な性格を変えるためには、まずはネガティブに捉えてしまう思考をプラスに変える必要があるわけですが、いきなりいい方向に捉えるようにしろ!なんて言っても、簡単にできるものでもありません。
そんな人は、とにかく形から入ってみることが大事であり、これは、アメリカの心理学者トムキンスが唱えた、「顔面フィードバック仮説」を利用した対処法であります。
「顔面フィードバック仮説」とは簡単に言えば、人は楽しいことがなくとも笑顔を作ることで、笑顔の時に使われる筋肉を使うわけですが、これが脳に伝わることで、本当に楽しい気持ちや、明るい気持ちになることができるという仮説であります。
「辛い時こそ笑顔で乗り切ろう」という言葉を信じる人がいますが、これは顔面フィードバック仮説の効果が期待でき、辛い気持ちや嫌な感情からいち早く抜け出すことができる、対処法でもあります。
他にも、よく笑う子供ほど元気でプラス思考であったりもしますが、現実的な大人ほど笑顔が少なく、マイナス思考であるのも、これのいい例です。
朝と晩に必ず笑顔で鏡の前に立つでもいいですし、ため息をつきそうな時には笑顔を作ってみるでもいいので、とにかくまずは形から入ってみることを心がけてみましょう。
そして、徐々に物事の受け止め方をプラス思考に変えていくことができれば、あなたの性格は劇的に変わっていくはずです。
完璧主義を認め、やめる
過剰な自己注目がネガティブな意識をより強めてしまうのは、あなたが完璧を追い求めているからであり、完璧を求めれば求めるほど、理想と現実の差に悩み事がふえていきます。
そうではなく、「完璧な人間など存在しない」「自分はそれほどできた人間ではない」ということを認めることで、負の連鎖から抜け出すことができます。
「小さなことは気にしない」とか、「過ぎたことは考えない」ことができる人というのは、完璧を求め過ぎていないが故に、こうした考え方ができるとも言えるのです。
全て100%完璧ではなく、80%くらいできればOKだという寛容な気持ちで、余裕を持って毎日を過ごせば、悩み事も今よりぐっと減らすことができることでしょう。
もしも、いつものように悩み事や心配事ができてしまったのであれば、「完璧な人間など存在しないのだから、くよくよする必要はないし、笑顔で過ごそう!」と思い込んでみてください。
ダメな方向ばかりに捉えてしまっては、そのようなダメな方向に行動してしまうという心理現状が起こってしまい、これを心理学の世界では、「自己成就予言」と言います。
また、人は誰でも失敗を経験して成長していくものであるために、この失敗を自分の成長に生かそうと思えるようになれば、あなた自身の人間力を大きく成長させるきっかけを作ることさえもできてしまうのです。
悲観的な友達とは、どう付き合っていくべきか?
認めてあげる
悲観的な友達に嫌気がさすことなく、楽しく付き合いを続けていくためには、相手を否定せずに認めてあげることが重要となります。