「焦って本来の力が発揮できない…」とか、「好きな人の前ではダメな自分を見せてしまう…」など、焦ってしまうことによって、良い結果に結びつかなかった経験があることは、珍しいことではありません。
また、焦る人の心理を覚えておくことによって、相手の弱みを握り、その場を優位に進めることができるため、しっかりと覚えておくことで、自分自身を優位な位置に立たせる確率をグッとあげることができるはずです。
恐怖心が非常に強い
焦れば焦るほど冷静さを失い、パニック状態へと繋がりやすいわけですが、実は恐怖心が強ければ強いほど焦りやすく、集団パニックを起こしやすいことが分かっています。
これは恐怖心や不安が大きければ大きいほど心に余裕がなくなり、興奮状態となってしまうからであり、恐怖心や不安から自分を守らないといけないという心理が働き、身勝手な行動をとってしまいがちです。
災害やテロなどを参考にするとわかりやすく、予想外のことが起きた時には多くの人がパニック状態となり、自分を優先して身勝手な行動をとった結果、パニックを起こしてしまいます。
故に、恐怖心が強い人ほどデマ情報や冗談に対しても敏感になりやすく、その情報に対しての最悪の想定をすることで、どんどんと焦る気持ちが大きくなっていくのです。
また、近年ではインターネットやSNSの発達により、情報の経路が多様化しているため、焦ってしまうような情報を手に入れやすくなったとも言えます。
見捨てられたくない
人は誰でも親和欲求を持っており、他人と一緒にいたいと思うことは人間であれば普通のことなのです。
一方で、この親和欲求が強すぎることで問題となるのが、「いつも誰かと一緒にいたいという気持ちが、不安を強めてしまう」ことです。
特に幼少期の親との関係によって、愛着スタイルが形成されると心理学の世界では考えられており、教育に一貫性がない親の元で育った子供は、常に他人から見捨てられることに対する不安を抱いており、不安傾向が強いことが分かっています。
教育の一貫性とは、親のその日の気分によって叱られたり、褒められたりすることであり、こうした環境で育った子供はこのような経験から、見捨てられたくないという気持ちが強くなり、過度の親密さを求めてしまうのです。
その結果、他人の顔色を異常に伺ってしまったり、誰かと一緒にいないと不安になってしまうことから、心に余裕がなくなってしまうのです。
こうして心に余裕がなくなった結果、すぐに焦ってしまったり、不安を和らげようとする言動が多く見られるようになります。
本音を知られたくない
本音を隠し通すために焦ってしまうのは、刑事ドラマの取り調べや、嘘をついている人に証拠を出した時などをイメージするとわかりやすく、急に好きな人に話しかけられた時などにも、焦ってしまった経験がある人も多いことでしょう。