そして事故や違反がバレない日々が続くことによって、コントロール幻想と呼ばれる、「自分はこれまで無事故無違反だから、危険な運転やスピードを出しても大丈夫だ」という気持ちとなり、悲惨な大事故に繋がることも。
ハンドルを握ると気が強くなったり、車線変更を無駄にたくさんしてしまう人などは、万能感による錯覚が「自分は強く大きくなった」気分にさせているのです。
躁鬱状態の人に見られる
躁鬱病の躁鬱状態となれば、「自分は何でもできる」という万能感に溢れ、競馬で大金をかけてしまったり、宝くじを大量購入してしまったり、一日中動き回るなどの症状が見られるようになります。
そして気づいた時には大金を失った苦しさや、体力的な辛さに気づき、苦労することとなります。
エネルギッシュで凄く気分が良いため、躁鬱病だと気づかない人も多く、「自分は特別な存在である」と思い込んだ結果、躁鬱病が治ったと思い込み、通院をやめてしまう人も珍しくありません。
もしもあなたが、自分に対して過剰な自信を持っていたり、定期的に徹夜できる日が訪れる、自分を制御できない日が見られる、などの症状が見られる場合は、躁鬱病である可能性を疑う必要が出てきます。
自己愛性パーソナリティ障害
健全な人間関係を築けないなどの悩みを持ち、さらに万能感が見られる人は、自己愛性パーソナリティ障害である可能性を疑う必要があります。
こちらの場合、本当に自分が万能で、何でもできる人間ではないという事実に気づいていて、それを周りに隠すために虚勢をはることで、自分を大きく見せようとします。