完璧な人間など存在しないので、遅刻してしまうことは誰にでもある一方で、当たり前のように毎回遅刻してくる、遅刻魔という人もいます。
こうした人は待たしているという自覚があるのか!?と思うほど、平気で遅刻してきたりもするものですが、なぜ毎回のように平気で人を待たせることができるのでしょうか。
そんな心理と性格傾向、そして許せない人の気持ちについて見ていきましょう。
遅刻魔の心理
安心・温かさ・優しさ
朝弱い人や、なかなか布団から出ることができない人に、なぜ遅刻するような時間まで布団の中にいるのか?という質問をすると、よく「布団の中は居心地がいい」という回答が返ってきますが、これにはこんな深層心理が隠されています。
布団の中というのは、温かさ、居心地の良さ、優しさなどが感じられるものですが、これらは全て母親の胎児でいた頃のような安心感を感じるため、その場所からなかなか抜け出しにくくなってしまうのです。
さらに学校や会社に行くのが嫌であるという気持ちを抱いていたとすれば?余計に安心できる布団から出たくないと思うのは当然であり、安心できる場所でホッとするのは人の性質でもあります。
こちらが原因である場合は、実は遅刻魔を卒業させる方法はそれほど難しくはなく、私も昔は同じように朝に弱い人でありましたが、自分にご褒美をするなりの対処法を実行することで、遅刻するという確率をグッと減らすことができました。
もしもあなたが遅刻魔に早く起きて欲しいと思っているのであれば、遅刻しなかった時の褒美を用意するといいでしょう。
例えば、恋人であれば褒めてあげるとか、朝ごはんを奢ってあげる、朝起きる楽しみを見つけてあげる、などの対処をとることで、遅刻魔を約束の時間以内に来させる確率を上げることができます。
自分に甘い
いつも遅刻してくる人というのは、とにかく計画が甘いという傾向が見られ、さらに他者視点が取れていない為に、平気で人を待たせることができるわけです。
このように計画が甘い人のことを、計画錯誤と呼び、計画を楽観的に考えてしまった結果、計画通りに目的を達成することができずに、結局は人を待たせたり、残業してしまうのは、まさに計画錯誤となってしまっている状態です。
また、他者視点が取れていないことで、人を待たせて怒らせたことに対して、「それほど怒ることでもないだろう」というような解釈に繋がってくるため、人を待たせることにそれほど罪悪感を感じていなかったり、むしろそこまで怒る理由が理解しづらいという人もいるはずです。
こうした人に言えることは、体は大人であっても中身は子供であるということであり、普通であれば他者視点というのは社会に揉まれることで身についていくものですが、そこが未熟なままだということは、まだ子供のままだということが言えます。
職場などで、様々な年代の人とたくさんの話をすることによって、他者視点を学ぶことができるだけに、「この行動が、他者の眼から見てどう映るか?」ということを、行動する前に意識することができていない人ほど、遅刻魔になりやすいとも言えるでしょう。
このタイプに対しては、まず目標達成までの計画を聞いて、しっかりと遅刻しない計画ができたいたのか?という部分を確認してみること。
そして、遅刻ばかりする本人の行動が、他人にどう映っているのかということを、本音で伝えてみることも、遅刻を減らすために効果的であります。
特別を強調
仕事では遅刻することはないのに対して、友達付き合いや学校などの場合は、あえて遅刻してくるという人の場合、特別な自分を強調しているという心理が見られます。
これはヤンチャをしている子供が学校をあえて遅刻してくることや、悪い自分であると思われたいという気持ちが強い人ほど、悪い自分を演じるといった場合と同じ心理であると考えられます。