ココイチが高い本当の理由3個【味や値段に満足できなかった人へ】

 

③個人店の競争激化

近年カレー業界は大きな変化が見られるようになっており、スパイスカレーが大阪で爆発的に流行ったことによって、全国でスパイスカレーブームが起こりつつあります。

スパイスカレーはココイチと全く別ジャンルのカレーとなりますが、それでもカレーはカレーです。こうしたスパイスカレーが好きな人にとっては、ココイチのカレーは物足りなく感じてしまいます。

またスパイスカレーを売りとする店舗は基本的に個人経営店なので、そうして店舗が増えた=ライバル店が多くなることや、お客側にとっては選択肢が増えることにも繋がります。

するとココイチのカレーの料金自体が高く感じたり、味の割には高いと感じてしまうなど、ココイチに対して不満を持つ人も増えていくことが想定できます。誰だって、近場に安くて美味しい店ができてしまえば、ライバル店を貶してしまうのが良い例です。

 

④安すぎる店が存在する

毎回のように吉野家やすき家といった激安店でカレーを食べている人にとっては、ココイチのカレーは驚くべき料金設定に思えることでしょう。理由は簡単で、牛丼チェーン店が異常に安いからです。

例えば吉野家のカレーは350円なので、ココイチのトッピングカレーと比較すると2分の1程度の料金ですし、吉野家のカレーを二杯食べれるとの計算になります。

後々に紹介していますが、実はこれがココイチの良さであって魅力なのです。吉野家には吉野家の良さがあって、ココイチにはココイチの良さがあるからこそ、カレー販売店としてはライバル意識も少ないと言えます。

こちらについては、「1.4 4.ゆったりできる」にてじっくりと解説しているので、そちらを参考にどうぞ。

 

高いのに潰れない理由は?

1.平凡な味だから

ココイチのカレーは平凡な味です。「それってお前の意見だろ?」なんて言われてしまいそうですが、これは実際にココイチの経営者が口にしたセリフであって、ココイチはあえてルーを平凡な味にしています。

平凡な味にすることによって、多くの人が「ちょっと物足りないな」とか「トッピングしたい」との気持ちになることが、ココイチの経営戦略の1つです。さらにあえて平凡な味にすることで、どのトッピングにもマッチすることが最大の特徴だとも述べています。

よくネットでは「ココイチのカレーは市販と変わらない」とか「スーパーに売ってる味だ」なんて貶す人がいますが、これはココイチの戦略であって、業界のシェア率が8割とも9割とも言わしめた成長の大きな要因です。

こう考えてみると、ココイチが高いと不満に思う人がたくさん出てしまうのも当然の流れであって、ココイチは万人受けするカレーを作ることでアンチを増やし、逆にトッピング重視の信者を獲得したと考えるべきでしょう。

 

2.値下げを一切しないから

ココイチは値下げや値引きをしないことから「割高だ」なんて言われがちですが、これも実はココイチが一人勝ちできた理由の1つです。多くの飲食店経営者が「値下げが大事だ」と思い込みがちですが、それは正しいと思い込んでいるだけです。

例えば牛丼チェーン店は昔安さを争うことによって、牛丼一杯280円で食べれた自体があったわけですが、結果的に大失敗に終わっています。一番分かりやすい理由は、今の牛丼の値段を見ればすぐに分かるはずです。

安くなることで一時期的に話題となることや、黒字に転換するなど大きなメリットがあると思われていた値下げですが、結局のところ物価の向上や賃金値上げにより値上げに踏み込み、牛丼は決して安くないとのイメージがついてしまいました。

値下げをしてしまうことは結局のところ、原価を定めることが難しくなってしまったり、サイドメニューで顧客単価を上げるなどの策が必要となってきます。ココイチはあえて値下げをしないことで、値下げのデメリットを回避し続けているのです。

 

3.オーナーが社員である

ココイチはフランチャイズなので、コンビニやマクドナルドのようにチャーン店を経営するオーナーが必要です。コンビニの場合はオーナーを一般人から募集することで、いきなり経営者になれる仕組みは有名な話です。

ココイチの場合、この募集するスタイルを一般人からではなく正社員から独立させる形にしており、「独立候補社員」との募集から5年程度かけて社員を育てていき、そこから独立するシステムです。

こうすることで、ココイチはどの店舗もオーナー自体が接客業のプロで溢れかえり、社員時代に教え込まれた経営のノウハウが身についています。だからこそココイチは潰れることなく、高いと言われ続けても経営が成り立つわけです。

またココイチの社員として働いていたわけですから、会社側との繋がりも強くホウレンソウをしやすい環境であることも、多くの店舗が繁盛している要因となっています。

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