逆ギレされたことに対して、理不尽な思いを抱いたり、口論へと発展するなど、逆ギレするような人とまともに立ち合えば、本当に嫌な気分を話し合いでスッキリ解消させることは難しいでしょう。
また最近では逆ギレの意味を、違った意味でとらえている人も多く、逆ギレだと主張され、話にならないような人も増えてきている傾向が見られます。
そんな矛盾だらけの逆ギレの心理とは、一体どこからきているのでしょうか?
逆ギレの本来の意味
逆ギレの本来の意味は、以下のような意味となっています。
明らかに非があって本来怒られる側の人間が、開き直って非がない相手へ怒りをぶつけること
という意味となっており、意味を間違って使っている人の中には、「自分に非があり怒られているのに、その怒りに対して逆ギレだ」と指摘する人がいます。
逆ギレの本来の意味を分かっている人からすれば、そんなの当たり前のことじゃないかと思うかもしれませんが、中には逆ギレの意味を間違えて使っており、自分を守るための言葉として使用している人もいるのです。
逆ギレする人の心理って?
逆ギレをする人の心理には、認知的不協和という心理が関係しており、その意味とは、【人が矛盾する感情を抱えた際に、その時に覚える不快な気持ち】のことを言います。
少し分かりにくいので、以下に例を挙げておきましょう。
母親のお金を盗んでしまった→お金を盗むことは、子供であれば誰でもすることだと認識を変える→俺は悪くないと開き直る
上記のような心理状態を、認知的不協和といいます。
お金を盗んだ側が悪いということは誰にでも分かることでありますが、その罪悪感や怒られる不安感、緊張感を解消するための自己防衛として、認知的不協和という矛盾な思考へと繋がり、そして開き直ったかのように攻撃的になってしまうのです。
故に逆ギレをする人というのは、妙に自分が正しいと思い込んでいたり、自信ありげで主張する人も多くなるわけです。
またこれは日常でよく見られる矛盾現象であり、「ダイエットをしたい→痩せすぎても病気になりやすいし、長生きできない」といった理屈を考える現象も、認知的不協和であるのです。
怒る側の4つのパターン
素直に認める
こちらは逆ギレしないパターンでありますが、素直に認めることによって、自分の間違った言動を変えようと認める心理パターンであります。
自分の非や自分の悪い部分を認めることができる人というのは、このように柔軟な考えができる人であり、柔軟な考えができる人というのは、たくさんの可能性を考えることできる人でありますから、頑固になりにくい考え方の人であるといえるでしょう。
逆に自分は正しいと決め込んでしまう人は、最も単純で簡単な答えへ結びつける癖がついてしまっていますので、頑固になりやすい考え方となるのです。
プラス面を主張する
プラス面を主張すると一言で言っても、おそらくイメージできる人も少ないでしょうから、以下に例を挙げておきましょう。
使ってはいけないお金を使ってしまう→お金を使ってストレス解消しているからこそ、俺は体も健康だし、人生を楽しめているんだ!
自分にとってどんなメリットがあるかを述べ、だから自分は悪くないと主張する逆ギレパターンであり、本来の約束を破ってしまったということよりも、自分にとっては大きなメリットがあったと主張するのが、こちらの心理パターンとなります。
自分にメリットがあるという条件を追加することによって、自分に対する緊張や罪悪感から解放されようとしているのです。
元の考えを変えてしまう
こちらも以下に例を挙げていきましょう。
使ってはいけないお金を使ってしまう→男はギャンブル好きが多いって言うし、これは男性本能が関係してるんだから仕方ないだろ!
上記の例のように、元の考えを変えてしまうことによって、自分は悪くないと正当化するパターンのことを言います。
こちらも上記でお伝えした、「プラス面を主張する」と同じくよく使われる逆ギレパターンであり、逆ギレする人の心理というのは、主にこの2つがほとんどであると考えることができます。
おそらくあなたが逆ギレされた時のことを思い出してみても、どちらかに当てはまっているのではないでしょうか。