世の中には会うといつも愚痴をこぼす人や、愚痴っぽいことばかり発言して、自分の話ばかりを聞いてもらおうとする人など、様々な人がいますが、愚痴が多い人とそうでない人の決定的な心理面での違いを知れば、愚痴が多い人の弱さという部分が見えてくるはずです。
愚痴が多い人の話を聞かされるのは嫌なものですが、この1ページを読むことにより、対処法や相手の気持ちが少しは理解できるようになるでしょう。
愚痴が多い人の心理
自己愛の強さ
愚痴が多い人の会話を聞いていると、よくこんな言葉を耳にすることがあります。
「この前ミスったのはあいつが悪い」「あの時あいつがああしていれば…」といった発言が多く見られ、この発言からわかることは、いかにも自分が優秀であるにもかかわらず、相手がミスをしたので相手が悪いという本音が見られます。
愚痴が多い人に共通して見られる発言というのは、「自分のせいではなく誰かが悪い」という発言であり、うまくいかないことに対しての怒りの矛先が、相手に向かっているという心理メカニズムが考えられます。
なぜこのように、誰かのせいで自分はうまくいかなかったと思い込んでしまうのかといえば、原因は強すぎる自己愛にあります。
自己愛が強い人というのは、他人を見下すことによって自尊心を保ったり、恥をかくことに対してうまく対応ができない、といった傾向が見られるだけでなく、優越感を得るために相手を軽蔑することも多くなるので、愚痴をこぼすことによって優越感を得ていると考えることができます。
人を見下すことによって優越感を得ることは、人間誰でも経験することではありますが、愚痴が多い人は自己愛が強すぎるがゆえに、相手を見下して自分がいかに優れているのか、または特別扱いされたいという欲求を満たそうとする動きが見られます。
ストレス解消
自己愛が強い人ほど愚痴が多い人が多いと考えられるもう1つの原因として、ストレス解消が考えられます。
自己愛が強い人ほどプライドが高かったり、自分の能力が高いと思い込んでいるので、職場や学校などで自分が思い描いた通りにならなかったことに腹を立てたり、さらには自分の意見を共感してくれない人に大きなストレスを感じてしまうのです。
だからこそ、普段から溜まりに溜まった鬱憤を愚痴という方法で解消し、心をスッキリさせる代わりに、愚痴が多い人であるというイメージがついてしまうというわけです。
これは何も自己愛に関係なく、誰でも愚痴をこぼして心のモヤモヤを解消しようとするものですが、自己愛が強いほど自分の思い通りにならなければ腹を立ててしまうので、鬱憤が溜まりやすいという考えに繋がるのです。
✅ 心許せる友人の可能性
愚痴が多いといっても、二人の関係性次第では、その人にしか心を許せないという可能性も当然考えられます。
お互いに信頼し合える関係であれば、愚痴を聞いてもらいやすく、気が合うのでストレスなく会話を進めていくこともできますよね。
特に女性は共感性が高く、会話をすることで定期的にストレスを解消する傾向が見られるため、女子会などで愚痴を言い合うのも、実は女性脳が深く関係しているのです。
愚痴が多い人の性格傾向
相手の気持ちを考えない
自己愛が強い人というのは、自己中心的でわがままな性格であり、さらに共感性が低いがゆえに、相手の気持ちを考えずに長々と愚痴をこぼしてしまうことが多いです。
聞かされている相手の身にもなれと言いたいところですが、自己愛が強い人というのは、自分のことを認めて欲しいという欲求が強いために、愚痴をこぼした結果、自分が正しいという回答を求めていたりもします。
愚痴が多い人ほど周りから人が離れていきやすいのも、相手の気持ちを考えずに自己中心的な言動が見られるがゆえに、相手に愛想をつかされてしまいやすいというわけなんですね。
根拠のない自信がある
根拠のない自信とは、「あいつがミスったけど、俺なら絶対に成功していた」といった愚痴のことであり、なぜ自分なら成功できたのかという根拠はないけれど、自分であれば必ず成功できたという根拠を持っている人のことです。