「自分の素直な気持ちを伝えれないだけで、決して悪い人ではないんだろうな…」という天邪鬼タイプの人は、扱いが面倒に感じる人が多く、付き合いが長くなるにつれて疲れを感じてしまいます。
だからこそ、疲れの限界を感じる前に対処しておく必要があるわけですが、このタイプの扱い方は非常に難しいです。
正直なところ、人は誰にでも性格の不一致がありますが、このタイプを上手に扱えるのは、忍耐強い人との相性が良いと最初に伝えておきます。
好きな気持ちを隠したい
小学生の頃を思い出してみると、好きな子に対して意地悪やちょっかいをかけてしまったことや、または友達が同じようなことをしていたという記憶がある人は、多いのではないでしょうか。
こうした本心とは反対のことをしてしまうことを、「反動形式」と心理学の世界では呼び、親切にしてもらったにもかかわらず、ひねくれた態度を見せてしまう原因がこれに当てはまるかもしれません。
天邪鬼な人の気持ちを簡単に表すと、「好きだけど、この気持ちがバレて嫌われたらどうしよう…」というネガティブな出来事を避けるために、天邪鬼であると捉えられる言動に出てしまい、冷たい態度や避けるような態度を見せてしまうわけです。
こちらに当てはまる場合は、あなたのことを嫌いというわけではなく、「本心を誤魔化そうとしている」だけなので、「自分の気持ちを誠実に伝えることができない状態にある」という認識で、これからも接していくといいでしょう。
安心探し行動
恋人との交際中に、「僕、(私)のことが好きかどうか?」を繰り返し確認したがる人がいますが、天邪鬼な人はこちらと同じような心理が働き、逆らうような言動をしているのかもしれません。
心理学者のエリクソン氏は、「自分のことを好きかどうかを確認することで、安心感を得ているのだ」と説いている一方で、「自分のアイデンティティを確立するための努力である」とも発言しています。
アイデンティティとは、「自分はこういう人間である」という認識のことであり、このアイデンティティを他人に認めて欲しいがために、天邪鬼な人になってしまっている可能性が考えられます。
なぜなら、こうした安心探し行動は、「自分に自信がない人がしてしまう傾向にある」他にも、「相手からの好意を確認したい」がために、本来するものです。
天邪鬼な人の場合、この確認の仕方が、「僕、(私)のことが好きかどうか?」を問いかけるのではなく、天邪鬼な反応を見せることで、「相手の反応次第でその日の気持ちや好意を確認してしまっている」のです。
こちらの最も効果的な対応としては、「たまにでいいので、あなたから好意的な言動を見せてあげる」ことで、天邪鬼な人の不安な気持ちを解消し、自信を持たせることにも繋がります。