「はぁ…また真似された。」とため息をつく人の多くは、「真似されることが嫌い」であり、真似されることによって自分の個性が失われ、自分のセンスが奪われたような気持ちになった結果、同じ服を二度と着ない選択をすることも珍しくありません。
基本的に真似する心理には、悪気は全くないどころか、羨ましいとも取れる心理が隠れているわけですが、本人は嫌な気持ちになってしまうことは、言うまでもない事実です。
この1ページを読むことで、何でも真似される人がハイセンスである理由や、魅力的である理由がはっきりと分かることでしょう。
真似する人の心理とは?
同調心理〜3つの可能性が考えられる!
友達のファッションや趣味を真似する人の心理には、同調と呼ばれる心理が働いており、これは集団で流行りの言葉や行動ができると、つい真似してしまうことが分かりやすい例です。
例えば、よく集まるグループ全員が同じ服装でお揃いファッションをしているのに対して、自分一人だけが違うファッションできた場合、「自分一人だけが仲間外れにされているのかも…」と不安になった結果、周りと同じファッションを真似るのも、同調による合わせる選択肢をしていることになります。
この同調は3段階に分けることができ、最初は全く違う理由から真似をしていくのに対して、最終的には自分にとって非常に都合のいい捉え方をしてしまうので、他人を不愉快にさせてしまうこともよくあることです。
そんな同調心理の3段階を以下で詳しく説明し、真似する人の都合のいい心理を暴露していきましょう。
①追従〜ついていく心理
真似する人は、まず追従と呼ばれる心理からグループや個人の真似をし始め、これには以下のような理由や気持ちが隠されています。
- グループから嫌われたくない
- 仲間と思われたい
- 可愛いなどと賞賛されたい
これはギャルのグループやおしゃれ集団と仲良くなる人が良い例で、自分が仲間外れにされなかったり、仲間認定されるためには「相手に合わす」ことが重要であり、「自分はこのグループに理解がある」とか、「決して敵ではない」ことを証明するためにも、真似することが仲間認定される第一歩となるのは、あなたも理解できるはずです。
他にも、「可愛い」とか「素敵だ」と思われるために真似する人もいて、ギャルグループから可愛いと評価される人は、ギャルが好むファッションである必要があります。
また、類は友を呼ぶと言いますが、同じような思考やファッションの人を周りに集める方が、自分と意見が食い違ったり、価値観の違いで喧嘩にならないことで、とてもそのグループは居心地が良い環境となった結果、仲間として認められやすいことも、人がまず追従によって真似する理由の1つです。
こちらの心理段階としては、「本来は自分の好みではないけれど、真似している」気持ちであるため、グループから離れると自分好みのファッションに戻ってしまうことが特徴的です。
つまりこの段階ではまだ、本当に自分のしたいファッション等にはほど遠く、違う理由で真似するのが相手の本音となります。
②同一化〜憧れが引き起こす心理
こちらは追従から同一化してしまう人もいれば、相手に憧れて真似してしまう人もいるために、グループ関係なしにいきなり同一化によって真似してしまう人もいて、SNSでお洒落自慢をする人や、ファッションショーでのモデルの服装を真似する人などが当てはまる心理です。
グループに仲間外れにされたくないと思った人の場合は、追従からグループのリーダー格やお洒落でモテる人に憧れを抱くことで、「自分にもそれが似合うのではないだろうか?」と疑問を感じ、どんどんと趣味やファッションが似ていくようになっていきます。
こちらに当てはまる場合は、真似されるあなたは憧れの存在として見られている証拠であり、真似してくなるほど魅力的であると思われているため、決して悪い気はしないでしょう。
しかしながら、真似されることで自分自身が嫌な気分となるわけですから、何とも言えない複雑な気持ちとなる人も多いことが問題です。
また人は、「相手の考えと同調すれば、より満足のいく関係を築きやすい」という考えをするため、考えもどんどんと寄せることで気が合う関係へと発展していき、気の許せる関係へと発展できるのは、同一化のメリットと言えるでしょう。
こちらの特徴的な部分は、憧れの存在で無くなると自分の考えに戻ってしまうことにあり、憧れているうちだけが真似する期間となることです。
③内在化〜自己のものとしてしまう
①と②では、仲間意識や憧れの心理が関係して真似する行動に繋がるわけですが、最後の内在化という心理は真似された人にとって非常にイラっとする心理で、これが相手を許せない理由である人もいるかと思います。
内在化とは、「真似した相手から取り入れたものが、全て自分の考えであったと思うこと」であり、「お洒落なファッションセンスは、元々自分の長所であった」と答えたり、「自分が着たいからこのファッションをしている」などと、自分の都合がいいように捉えてしまうのが、真似する人の最終的な心理となります。
長年真似してきた人が、いかにも「このセンスは自分のものである」とドヤ顏で自慢してしまうことや、「着たい服を極めていっただけ」などと、ハイセンスであることを自分自身の長所としてしまうのは、内在化による考えが原因です。
ここまでいくと、グループから離れても自分の考えが変わることもなく、元の好みやセンスに戻ることも無くなるため、あなたが考えやセンスを変えない限りは、永遠にセンスが被ってしまうことが想定できます。
他にも、真似されることで以前から腹立たしい思いをしていたのに対して、相手の方がハイセンスであると評価されたことが原因で、強い嫌悪感を覚えてしまうことも。