「こいつには負けないぞ!」と思う相手は誰にも存在し、逆を言えばあなたがライバル視されることも、決して珍しいことではありません。
ライバル視される理由とする理由は、心理学の観点からすれば、それほど大きな違いは見られませんが、希に驚く人がいるのも事実です。
”なぜ人はライバル視してしまうのか?”の理由が明確となり、勘違い人間の恥ずかしい心理も同時に知れる1ページとなっています。
ライバル視の心理が生まれる瞬間
自分のレベルを確認するため
ライバル視と言えば、競争相手と自分のどちらかが上の存在かを競い合ったり、どちらが有能であるかを競い合う相手となりますが、こうした他人と比べてしまう心理は、「自分の今のレベルを確認するため」に起こる心理であります。
他人と比べることで自分のレベルを確認するには、必ずしも自分と似た能力の持ち主であったり、評価である必要があるため、人は自分と比較的同じ能力や評価の相手と比べることで、自分のレベルを確認すると同時に、最も好ましい比較対象となる人に対してライバル心を持つようになります。
例えば、一般人が超一流モデルと比べてしまったところで、自分よりも能力や評価が高いことは明らかなので、これでは比較にならないと判断した結果、より正確なレベルを確かめるためには、自分と同じレベルの人間であることに気付かされます。
こうして自分と同じレベルの人を比べることで、ライバル視の心理に繋がることとなり、基本的にライバル視は同等の相手に抱く感情となります。
人は誰でも認められたい欲求を持っていて、一つでも上の存在に立つ方ことで欲求を満たしたり、自分が有能であることの証明ともなるため、自分と同等レベルの相手をライバル視することで、少しでも自分の評価を上げようとしているのです。
また、例外としてライバル視は、自分よりも上の存在と比べてしまう人もいて、比較対象は自分の自信の度合いによって相手が変わってしまうので、自分のことを過大評価している人ほど、他人から見て明らかに上の存在と比べてしまい、痛い人だと評価されることも。
逆に自信がない人は自分より下の存在と比較することで、自分は決して劣っていない安心感を得ようとしたり、優越感に浸ろうとする人もいるので、ライバル視といっても、自分の自信の度合いによって比較相手が違ってきて、下の存在を競争相手として選ぶ人も世の中には存在します。
妬みや嫉妬がライバル視に繋がる
妬みや嫉妬がライバル視に繋がる理由は、こちらも他人と比べることで自分のレベルを確認しようとするのですが、人は「自分よりも劣っている相手と比べることで、安心感や自信をつけようとする」性質を持っていて、他人のプライベートな情報を知ることで、こうした欲求を叶えようとします。
しかしながら、自分よりも下だと思っている相手に魅力的な恋人ができたり、仕事で大きな成功を収めたなどの、本人にとっては認めたくない事実が発覚すると、自尊感情が傷つけられて妬みや嫉妬を生み出すことになります。
すると人は、認めたくない下の存在だと思い込んでいた相手に対して、いつも以上に意識が向くようになり、ライバル視とも取れる比較をする回数が多くなり、陰口などの見っともない姿を見せることに加えて、幸せそうな相手を認めることができません。
あなたも一度くらいは、勝てるだろうと思い込んでいた相手よりも、自分が劣っていた事実を突きつけられて、認めることができずに心のダメージが大きくなった経験があるのではないでしょうか。
人は誰しも、勝てると思い込んでいた相手に幸せが舞い込むと、SNSで近状を過剰にチェックしてしまったり、陰口を口にすることで相手を認めようとしない、ライバル視とも取れる心理が働いてしまいがちです。
また、基本的に人は自分のことを高く評価しがちで、自分は優れてると思い込みたい気持ちが強いことからも、周りから見れば同じくらいの評価である人物に対しても、勝手に自己評価を高くすることで、同等の存在を自分よりも下の存在だと思い込む人ことも、よくあることです。
☑️嫌悪感を抱きやすい相手でもある
ライバル視をすることは、互いに嫌悪感を抱きやすくなる関係となりやすいことから、ライバル心剥き出しとなっていたり、ライバル視されているあなたは、人間関係に気をつけるべきだと警告しておきます。
ライバル視されることをポジティブに捉えれる人は、「よし!負けないぞ!」などの良い方向に向ける効果が期待できますが、上記で紹介した恨みや嫉妬心のような心理が働いた時には、互いに嫌悪感を抱く関係となってしまいやすいです。
これは返報性の法則で説明可能であり、嫌悪感を持つことで態度に出てしまうことは、相手も同じく嫌悪感を抱いてしまう原因であり、自分が嫌いな人は相手も嫌いであることは、まさに返報性の法則です。
ライバル視から疎遠な関係へと発展することは、親友関係であっても見られるデメリットであるため、ライバル視に関して最も注意すべきポイントは、ここにあると言えるでしょう。