同族嫌悪
同族嫌悪の意味は、簡単に言えば「自分自身の嫌な部分を相手が見せることによって起こる反応」であり、コンプレックスを抱いている部分を相手も強く意識していたり、また逆に、「自分が持っていない憧れている部分」を相手が持っていた場合に、起こる反応であります。
憧れている部分に関しては、胸が小さいという悩みを持つ女性が、胸が大きい女性に対して同族嫌悪の心理が働き、嫌悪感を抱いてしまうといえば分かりやすいでしょうか。
男性の場合は、お金持ちで社長という職に憧れている人が、実際にそういった人物を見た時に、嫌悪感を抱いてしまうことが多いです。(テレビなどの、実際には会っていない場合にも多く見られます)
支配欲の強さ
独占欲が強い人ほど、自己中心的であり、相手に対して自分の考え方を押し付ける傾向が強く見られますが、こういった支配欲が強い人は、嫌悪感を抱く心理が働きやすい人であります。
支配欲が強い人というのは、自分が絶対的な立場や、常に中心的な立場でいなければ気が済まない気質にあり、そして邪魔者が入ると、その邪魔者に対して強い嫌悪感を抱きます。
ですから支配欲が強い人は、常に自分の支配下に置けるような、自信過失でネガティブ思考な人を好む傾向にあり、逆に自分の意見をしっかりと言う人や、気が強い人に対して、嫌悪感を抱きやすい性格となってしまうのです。
損得勘定で物事を決める人
損得勘定で物事を決める人ほど、嫌悪感を抱きやすいという研究結果が出ており、これにはしっかりとした心理的理由が存在します。
損得勘定で物事を決める人というのは、例えば誕生日プレゼントをもらったことに対しても、他人と比べてしまったり、目先の物(値段)で、損なのか得なのかという勝敗にこだわりがちです。
ですから、自分が親切でしているようなことでも、これで貸しが一つできたという考え方をしがちであり、そしてお返しを待ちます。
問題は、損得勘定で物事を決める人以外の人は、当然このような考え方をしませんから、お返しという考え方をしません。
そしてこの損したという感情が積もりに積もった結果、その行動や相手に対して、嫌悪感を抱いてしまうといったことに繋がってしまうのです。