八つ当たりする人の心理に秘められた3の秘密

「イライラの気持ちをぶつけられ、とても不愉快な気持ちになった」という経験をすることや、または自らが加害者となってさせてしまった経験がある人が多いのは、誰でも自然に働くベクトルが原因にあります。

絶対にしない方がいいと分かっていても、無意識のうちに当たってしまう答えをここでは説明していきます。

置き換えによる自己防衛

八つ当たりをするということは、怒りを全く関係のない第三者に向けることでありますが、こうした怒りのはけ口を関係のない第三者に向けることを、心理学では「置き換え」と呼びます。

例えば、オンラインゲームに負けてイライラしてしまった結果、母親に初当たりしてしまったとしましょう。

これは、オンライン上の見えない相手に対して怒りをぶつけることができないので、八つ当たりしても安全である母親に怒りをぶつけ、気分を発散しているという心理が見られます。

こうした無関係な人に当たり散らしてしまうのは、実は「自我防衛機制」によるものであり、人は嫌な気持ちになったり、心の葛藤から不安になると、なんとか心の平常心を保とうとする動きが見られますが、これこそ「自我防衛機制」であり、その中の1つである置き換えによって、怒りや不満を他者に置き換えているというわけです。

この置き換えは、八つ当たり以外であれば、仕事帰りのサラリーマンが上司の愚痴を言い合ったり、子供を虐待してしまうことなども当てはまります。

また、人は怒りの度合いが激しければ激しいほど、その怒りをすぐに発散する必要があるために、その場で怒鳴りたくなるような怒りであるほど、置き換えという方法で八つ当たりをしてしまう可能性が高まります。

被害にあった側からすれば、「なんて奴なんだ!」という気持ちになり、イライラが止まらないという人もいるでしょうが、加害者側からすれば、これは一種の健康法とも取ることができ、怒りを置き換えることは心のバランスを整えたり、ストレスの解消ともなるので、自分自身を守るためにも、誰でも自然と働く心理こそが八つ当たりであります。

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