素直にすいませんと謝ることができない人の心理には、様々な可能性が考えられ、謝らない人が100%頑固で頭のおかしい人とは限りません。
謝らないことに怒りを覚えている人にとっては、どんな手段を使っても謝らせたいと思うことが普通かと思いますが、この1ページを読むことによって、ある程度謝らない理由が納得でき、怒りが収まることもあるはずです。
弱い自分を隠したい
謝らない人のことを図々しい人であるとか、精神が図太い人であるなどと表現することがありますが、実は謝らない人はこれとは真逆の性格であり、弱い自分を隠すために謝りません。
例えば、弱い犬ほどよく吠えるということわざが示すように、弱い人ほど自分が傲慢で強い人間であるかのような態度をとることで、弱い自分を守っているのです。
そうして強がっていくうちに謝るタイミングを失ってしまい、態度を変えないことこそが、謝らない人の心理に当てはまります。
こうした人は社会的スキルが低く、良好な対人関係を築く能力に乏しい人であると言えるでしょう。
自尊感情が高い
“自分は尊敬されるべき人間である”と思える感情が高いことは悪いことではありませんが、問題が起こるとすぐに他人のせいにしてしまうような人の場合、高い自尊感情を無理に維持しようとした結果、維持を通すことになりがちです。
なぜ自尊感情が高い人限定なのかといえば、そもそも自尊感情は失敗するにつれて下がっていき、自信をなくしてしまうきっかけとなります。
さらに自分は価値のある存在だと思う感情が高いために、自分を正当化することでこの感情を維持することを優先した結果、他人のせいにして謝らない態度を取ってしまい、自分に素直になるきっかけを失うこととなります。
矛盾を解消しようとしている
自分が悪いことを理解してるにもかかわらず、謝らずに次から次へと自分は悪くない理由を作る人の心理は、認知的不協和理論で簡単に説明することができます。
例えば、相手を傷つけたことを謝るどころか、傷つけた行為は決して悪いことではないと自分を正当化する人の心理は、心の矛盾を解消しようとした結果です。
自分が悪いことを理解していながらも、その不快な気持ちを解消したいと思う時に、人は新たな認知を加えるなどの方法で心の矛盾を解消しようとします。
体に悪いタバコを吸い続けるのが分かりやすい例であり、「体に悪いけど人間死ぬ時は死ぬ」と、新たな認知を加えることによって、矛盾を解消しているのです。
物事の多様性を見失っている
簡単に言い換えると、単純に考えす過ぎて頭が固くなっていることです。