子供に対して自分が思う理想を押し付けてしまったり、少しのミスも見逃さない親であった場合は、子供はふざけることで自分を守り、心の声を届けようとしているのでしょう。
気持ちや空気が読めない子供
相手の気持ちや空気を読む力のことを対人感受性と呼び、子供はこの対人感受性がまだ低く、対人感受性は大人になって社会で揉まれていくことで、どんどんと成長していくようになります。
習い事や集団行動など、ふざけてはいけない場面で冗談を口にしたり、騒ぐことで周りに迷惑をかけてしまう理由は、あなたの子供がまだ心が未熟で、対人感受性が低いことが原因であるとも考えられます。
簡単に言い換えると、ふざける子供心理は「相手の気持ちを読み取る能力や空気を読み取る能力に乏しく、自分本位で物事を考えた結果」が、ふざける行為に繋がるのです。
両親は苦労するかと思いますが、こればかりは子供の成長を見守る以外に特効薬はなく、ふざける子供に対してある躾をしておけば、ある程度はマシになることが期待できるため、しっかりと対処法を実践するしかありません。
大人になっても無神経と呼ばれたり、空気が読めない人は失言が多かったり、相手を馬鹿にした発言を冗談混じりに口にしがちですが、ふざける子供心理はこうした大人と全く同じで、心がまだ幼いことを理解してあげてください。
☑️両親が心がけたい部分
ふざけるといっても、あまりにも相手が傷つくことを口にしたり、周りが泣いている最中に一人だけ笑い出す、親が真剣な顔の時に知らんぷりをしているなど、気持ちや空気が読めないレベルが酷い段階にある場合は、発達障害である可能性も視野に入れなければなりません。
当然親からすれば、自分の子供が発達障害であるなんて思いたくもないですし、健康で健全な子供であると思い込んでいることでしょう。
これはあくまで可能性の問題ですが、ふざける行為が周りの子供と比べて大きな差が出ている時には、発達障害を疑ってみるのも家庭のためです。
両親の気持ちやその場の空気が読めないからこそ、ふざけることで非常識な行動を取ってしまったり、冗談交じりに馬鹿にしてしまうことに繋がるのです。
どう対処すべきか?効果的な接し方は?
子供の声を最後まで聞くこと
まずはあなたが子供の声を最後まできちんと聞くことが重要で、頭ごなしに子供を叱ってしまったり、ダメだからダメだと言い聞かせたり、子供の主張の途中で自分の主張をしてしまわないことです。
両親に対して不満を抱いたり、甘えたい欲求を解消できていないことを、本当は伝えたいのに伝えれない…という環境で育ってしまうことは、「どうせ自分の意見なんて通らない」と端から諦めてしまい、自分の意見を言わない子供となってしまうだけです。
大人になっても話を最後まで聞ける人は案外少なく、聞き上手な人は職場や学校でも人気者となれる存在でありますが、あなた自身が子供の話をきちんと最後まで聞けているのか?をまずは考えてみましょう。
両親の立場は、言わば権力者と同じような立場であるため、権力に自分の意見が殺されてしまうことをパワハラと言うように、両親のあなたが権力を使って子供の発言する権利を奪わないように、気をつけておきたいものです。
後もう1つ、子供の本当の気持ちを知りたいのであれば、子供の話を最後まで聞かなければ理解することは難しく、子供の本当の主張を読み取ることができません。
こうした理由からも、子供が何か自分の意見を主張した時には、きちんと最後まで子供の意見に耳を傾けることを心がけてください。
感情で伝えず言葉で伝えよう
感情で伝える人は、その場で感じた怒りをそのまま子供にぶつけたり、イライラした感情を子供にぶつけてしまうので、子供にとっては「なぜダメなのか?」という理由が、明確に分かりません。
そうではなく、あなたが今感じている思いを子供に伝えるように徹底してください。
例えば、「ふざけてばかりでママは悲しいよ…」とか、「いつも同じことして、ママはいい加減怒ったよ」と伝えることで、ふざけることは相手を悲しませたり、怒らせてしまう原因であることをはっきりと理解します。
また、ただ闇雲に「ふざけず真面目にしなさい!」と伝えるのではなく、自分を主語に相手に伝えることで、自分の感情がより伝わりやすくなり、さらに子供ではなく自分を主語に伝えることは、子供を批判してしまうことを避けます。
上記のパターンでもう1つ例をあげてみると、「ママは真面目に聞いて欲しいと思ってるから、お願い聞いてくれる?」と子供に伝えるのか、「ふざけず真面目にしなさい!」と伝えるのかでは、相手に与えるイメージも大きく変わります。